元厚生労働大臣で元東京都知事の舛添要一氏は、自身の経験を踏まえ「これは質問の数によりけり。私が厚労大臣だった頃は山ほど問題があって、集中的に予算委員会でやられた。何時にやるかというのは、私のように集中的に(質問を)受ける大臣は、朝5時、6時にはもうやっていた記憶がある。そうしないと間に合わない」と語る。

 一方で「だんだんこちらも要領を覚えてきて、質問の答弁を役人が徹夜して書いているが、8割ぐらいを『説明しなくてもわかっているから』と捨てていって、2割ぐらいを『これはなんだ』と議論する。答弁を書き直すというよりも、そこで議論して頭の中に入れておくということだと思うので、これはちょっと要領悪い」とも話した。

 さらに、舛添氏は「総理の役割は、自分が答えるのではなく、担当大臣に答えさせることだ」と語る。「『ご質問いただきましたけれども、これは外務大臣に答えさせます』と言って話題を振る。大臣側は、なるべく総理に答えさせないようにする。例えば、厚生労働関係の社会保障の質問が出たら、ぱっと手を上げて『委員長!』と言って自分で答える。それでも『総理!総理!総理が答えろ』と言うけれど、総理は「厚労大臣がお答えになった通りですから」と逃げればいい。慣れていないというか、もうちょっと要領良くやってくれた方がいいと思う。周りが大変」との見方を示した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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