全国でクマ被害が相次ぐ中、警察官によるライフル銃を使った駆除が可能になった。
警察庁は国家公安委員会規則を改正し、これまでハイジャックなどの鎮圧にのみ認められていた警察官のライフル銃の使用を、クマ駆除にも使えるようにした。普段所持している主に38口径の拳銃では、クマに太刀打ちできないとされるためだ。
しかし、これに対し元警察官でハンターの伊藤嘉晃氏は懸念を示す。「鉄砲では難しいと思っている。一般の警察官が持っている拳銃は、犯人を制圧するための道具。僕らが警察官時代、最初は10メートルとかで訓練していた。それでもなかなか当てられない」
「野生動物の脳みそがどの頭蓋骨の位置にあるかとか、正確に動いているものに対して当てるのは、相当な技術が必要。野生動物を撃つ訓練をしていないお巡りさんが、いきなりパッパッと向かっていってパンパン撃ってどうにかなるというものではないのは間違いない」(猿田彦ファーム株式会社 代表取締役・猟師の伊藤氏)
「国民の命が野生動物によって危機に晒されている状況」
