カレーは「マッシュルームバターマサラ」と「チキンカサカリー」の2種類をオーダー。それらが運ばれてくると、アモールさんは親切に取り分けてくれ、食べる前には「OK,Bro」とくるまとグータッチ。やることすべてがクールなアモールさんに、くるまは「カッケー!」とまたしても惚れ惚れし、「日本帰ったらやろう」と意気込んでいた。
その後話を聞いていくと、アモールさんには妻と子どもがいることが明らかに。自宅があるダージリンに家族を残し、シリグリで仕事をしているのだという。子どもはまだ赤ちゃんだそうで「一緒にいられるのは月に15日くらいかな」と寂しそうなアモールさん。家族と離れてでも働かなければいけないのには、ある理由が。「1年前に母が亡くなり、その5日後に父も亡くなってしまい、とてもお金が必要になってしまったんだ。だからこの仕事を始めて、家族を養うために必死に働いているんだ」。アモールさんは両親を相次いで亡くした激動の1年をそう振り返り、くるまの隣で涙を拭っていた。
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