■ポケカ「ハッピーセット」で物議も、関係者にはビッグチャンスだった

ポケカ投資
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 ポケカは1パック5枚入り180円で販売されているが、レ坊さんは直接このパックは購入しない。各地のカードショップなどを巡っては、現在の相場より安いもの、将来的に値が上がりそうなものを購入しては、それよりも高い価格で売ることを繰り返す。仕入れでは「(ショップに)1回行くと、最低でも10万円以上は使って帰る」が、レ坊さんはゲームとしては全く遊ばない。「買っているのはポケカだけだが、完全に投資目的なので、プレーできない」。

 ただしマーケット内で、そのカードがいくらなのかという情報は把握している。「だいたい暗記している。1000から3000(種類)はわかる」とし、また「知識もあるが、値動きがグラフでわかるサイトもあるので、常に確認できる状態だ」と、リアルタイムで相場をチェックするあたり、他の投資対象となんら変わりがない。

 これだけ価格が高騰しているのは、市場が国内にとどまらず海外にも広がっているからだ。カードショップのオーナーによれば、海外からのインバウンド客が日本でショップを訪れると、相場の2倍や3倍でも気にせず購入していくという。

 またマクドナルドの「ハッピーセット」でポケカが配布され、買い占めやハンバーガーなどが廃棄されて物議を醸した時も、市場関係者からすれば“ビッグチャンス”だったと語る。「ハッピーセットの『おまけ』だからと、最初の方は(1パック)500円や1000円で取り引きされて安かった。その間に数百万円分くらい買い占めたが、それが一時は1パック8000円ぐらいまで値上がりし、今は4000円ぐらいに落ち着いている。これも海外では、同じイラストのものが出ていないから、すごく欲しがられる」と、海外での需要が価格に直結していると述べた。

 今後もポケカのマーケットは続いていくのか。「本当に次のゴールドだと思っている。(2021年の)25周年がすごく盛り上がり、今以上にカードが買えない状態だった。来年は30周年なので、すごく盛り上がっていく。ポケモンというコンテンツが人気であり続く限りは(マーケットも)続いていくと思う」。

 幅広い年齢層に受け入れられていることにも、市場が今後も続く手応えを感じている。「ゲームも新しいものが出る度に、過去最高で売れていて、これは若い層に受けている。またポケモン世代と言われる人の年齢も上に行ってお金を使う。日本のポケカ人口は減るが、世界の人口はずっと増えていく。その安心感があるので、結構お金を注ぎ込んでいる」と、将来性も見据えた上での投資だと述べていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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