■義理の両親から拒絶された当事者
今年、新婚生活をスタートさせた、まどかさん(27)。一見、幸せそうに見えるが、「自分が信じている宗教が理由で義理の両親とうまくスタートが切れなかった。今も結婚に納得をしてもらえていない」と話す。
幼少期から、母親の勧めで“ある新興宗教”に入信。今でも、毎日欠かさず手を合わせているという。「特に決まりはないが、帰ってきてから『無事に帰りました』ってお祈りをしている」。今は教えに共感し、「死ぬまで続けるつもり」だそうだ。
そして2年前、いまの夫と交際をスタート。結婚報告のため夫の実家を訪れた際、初めて信仰のことを打ち明けると、義理の両親は怒りを隠せない様子だった。まどかさんは、「それまで和やかで結婚も祝福してくれていたけど、それを聞いた瞬間に拒絶というか、『ちょっと待ってください』と。『ただの結婚ならいいけど、ちょっと理由が違うだろう』と言われた」。
この日以来、義理の両親とは会うことすら叶わず、両家顔合わせも結婚式も行えないまま、夫と2人だけで静かに婚姻届を提出。「(義理の両親からすると)いざ結婚相手として挨拶しにいったときに突然打ち明けられたっていう衝撃と驚きがあったのかなと。前もってお伝えできていたらよかったと思う」と後悔している。
■夫が新興宗教3世の当事者
