■夫が新興宗教3世の当事者
一方でカミングアウトされる側はどうなのだろうか。夫が新興宗教3世・ちひろさん(40代前半)。20代後半に現在の夫と交際スタートし、その1年後に婚約。結婚目前に「実は新興宗教3世」とカミングアウトされた。夫からは「生まれたとき、両親に入れられただけなので、信仰は全くしてないし、私に対しても宗教に入らなくていいと言ってくれた」という。
しかし結婚後、義母から「私や私の母親への勧誘が始まった。入るつもりはなかったので、お断りしていた」。
また、息子への信仰強要もあったといい、「まだ物心もついてないときに、『じいちゃん、ばあちゃんと一緒にお出かけしてくる』と言って、息子を連れていった。遊びに行くという話だったが、宗教活動をするところに連れていって、活動に参加させていた」。
こうしたことがきっかけで、「夫の方から義母にお断りした。それが面白くなかったようで、ちょっと関係が悪化し、不縁の状態になっていた。その後、夫は宗教を脱会したが、それを知った夫の父親が怒って電話してきて『絶縁だ!』となってしまった」と明かした。
ちひろさんは、「信仰する自由があるのと同じように、信仰しない自由もあると思う。そういったことを義理のご両親に説明しても全く理解してもらえず、『信仰しない私が悪い』となってしまい…わかり合うのは難しい」と述べた。
■カミングアウトのタイミングは?
