そして、特訓の成果を発揮すべく、園田競馬場の全面サポートにより、スタンド最上階の実況ブースという夢の舞台が用意された。依頼者は20年間の悔しい思いを晴らすため、「走れマキバオー」のフル歌唱に挑んだ。

 その結果、超難関の早口実況セリフを見事に完璧に歌い切ることに成功した。歌い終えた依頼者は、「最高の気分ですね。でも、しばらく歌いたくない」と安堵と疲労の入り混じったコメントを残した。