ドラマ「教師びんびん物語」でブレイクした俳優・野村宏伸(60)は 俳優業の傍らで飲食店のシェフを務めている。一家離散・月収6000万円・離婚・借金1億円など波乱万丈な人生を歩むベテラン俳優の“第二の人生”に密着した。
【映像】月収6000万円時代の野村宏伸&売却した2.4億円の家
多くのオフィスが建ち並び、早稲田大学も近い東京・高田馬場。働き盛りのビジネスパーソンや学生たちで賑わうこの街の“胃袋”ともいえる「さかえ商店街」。その一角に、野村が働く老舗居酒屋「ひさご」がある。
野村「消費するものが多いからおしぼりを補充したり。お肉も手配とかも大変」
1987年創業の「ひさご」は、野村が長年常連として通っていた店だ。店主の高齢化にともない、野村は2025年2月から友人とともにこの店を受け継ぎ、経営していくことになった。
野村「前から、飲食とか居酒屋をやってみたいと話していたから『この機会にいいんじゃない?』と。お店を借りてまでやると相当なお金がかかるけど、ここに(店が)もうあったからやろうかと。(元々の営業は)夜だけだったけどせっかく家賃払って昼空いてるなら『じゃあランチやろうか』みたいな」
野村は経営だけでなく、シェフとしても腕を振るい、月曜から土曜の午前11時30分から午後2時まで、ランチタイムの厨房をひとりで切り盛りしている。
「キツイこともあるけど、人が好きなのかな」
ランチタイムの看板メニューは…
野村「ガーリックをラードに香りを入れて、焦がさないように。一瞬で焦げちゃうんでニンニクは。油がはねるでしょ。もうメガネも髪の毛もすごいから。4人組のお客さんが来た時に(1つのフライパンで)2枚ずつ焼くと大変」
三重県四日市市のご当地グルメ「四日市トンテキ」(1,800円)だ。野村がその味に惚れ込んだという浅草橋の名店から教わったレシピだ。
男性客「俳優の方がお店をしているところもあるが実際に作っているところってあまりない。ちょっとびっくりしました。本当に(お店に)いるんだなと」
こだわりの素材に300gというボリュームのため、決してリーズナブルとは言えない価格。そのことは、野村自身もよく理解している。
野村「高田馬場界隈だとやっぱりだいたい1,000円以内でみんな食べたい。1,800円を食べに来てくれるってそれなりの思いはあるよね。あまりバタバタせずに落ち着いてランチを食べに来てくれる人が入ってくる感じかな」
店の常連だったかつての自分のように味と店の雰囲気を愛して通ってくれる客のため、一皿一皿、心を込めて作り続ける野村。求められればサインや写真撮影も気さくに応じる。
男性客「味もおいしくて、肉が柔らかくて想像以上の味でした。気さくにサインしていただいたりして嬉しかった」
野村「キツイこともあるけど、人が好きなのかな」
月収6000万円→借金1億円

