月収6000万円→借金1億円
1965年、2人兄妹の長男として、東京に生まれた野村。工場を営む両親のもと、何不自由ない裕福な家庭で育った。しかし、高校1年生の時、実家の事業の倒産を経て、家族は突然離れ離れになった。
その後、優勝賞金500万円を目当てに受けた、映画「メイン・テーマ」のオーディションで、見事2万3000人の応募の中から選ばれ俳優デビュー。
そして、連続ドラマ『教師びんびん物語』でブレイク。全盛期の最高月収は6000万円。28歳という若さで世田谷区に敷地110坪、建物80坪の豪邸を2億4,000万円で購入した。
プライベートでは34歳の時に結婚し2人の子どもに恵まれた。しかし、年を重ねるにつれ、仕事は少しずつ減っていった。収入が減っていく中、知人に貸したお金は7000万円ほどにのぼったという。
野村「アホだよね、今思えば。人が良いというか…後悔していても始まらないので今はもう忘れている」
その金銭感覚も原因の一つで夫婦間に溝が深まり、44歳の時に離婚。手元には、家のローンも含め1億円の借金が残った。野村は家を売ったお金で借金を返済し、別れた妻や子どもたちにお金を渡したという。
そして、50歳の時に15歳年下の一般女性と再婚し、翌年娘が誕生。現在は小学3年生になる娘を育てながら、俳優業と店舗経営に励んでいる。
「長生きしたいとは思わない」
2025年11月から、経営をともにする友人が離れ、1人で店を背負うことになるという。
野村「『おいしい』って言ってもらえることが、また来てくれると嬉しいよね。こういう場を作って、また会えるのは嬉しい。還暦を過ぎたらのんびりしているかと思ったが、逆に一番忙しくなっちゃって。贅沢な悩みだけど、人間ってないものねだりだから。65歳まで、ちょっと頑張って働いて。あと5年。5年後にのんびり好きなゴルフもやりながら。だってさ、いつ死ぬかわかんないよ? 長生きしたいとは思わないけどやりたいことをやっておかないとね」
還暦を迎え、第二の人生を歩み始めた野村。今日も、訪れる客の笑顔のために腕をふるい続けている。
(『ABEMA NEWS』より)
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