白石は「まだアフレコというものに慣れていないころから大先輩方の中でお芝居をさせていただいて、第一期のころは毎話緊張で手が震えていたくらいでした」と当時を思い返す。
さらに「殺伐としたシーンもある作品ですが、休憩中にケーキを食べたりして和気藹々とした雰囲気で収録できたおかげで、『ゴールデンカムイ』ファミリーみたいになれたのが嬉しいです。それは作品が終わったとしても続いていくだろうなと思っています」とキャスト陣の結束を表すエピソードを話してくれ、小林も同意していた。
伊藤は「こうした長く展開する作品に関わらせていただくといつも感じるのですが」と前置きしつつ「アニメがスタートした時のどうなっていくんだろう? というワクワク感から始まり、中盤から終盤にかけて、原作のラストをしっかり把握してはっきり見えたゴールへ向かって走っていく感じ。その心境の変化は、何年経っても毎回大きく変わっていくものだと感じています」とベテランならではの切り口で振り返る。
『ゴールデンカムイ』という作品に関しては「原作は非常に綺麗にまとまっていく物語で、終劇への経路もしっかりと描かれている。そのラストランを飾るのは、すごく光栄な気持ちですし、役者冥利に尽きると本当に思っています」とコメント。
さらに小林・白石に対して「この2人が8年間でどのように羽ばたいていったのかは皆さんもご存知の通りだと思いますが、素晴らしい後輩のメンバーと一緒に旅を共にしてきた感慨は、いくつになっても新鮮な感動として残っていくものですね」と労う。
思わず小林から「最終回を迎えたインタビューみたいですね! まだありますからね!」という言葉が飛び出してしまったが、長い旅路の末にTVアニメ『ゴールデンカムイ』がどのようなゴールを迎えるのか。その序章を映画館でぜひ体感してほしい。
劇場先行版『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編
【前編】&【後編】大ヒット公開中
配給:WOWOW
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
取材・撮影・テキスト/kato
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