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【映像】“鳥肌モノ”の衝撃KO
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 技術と闘志がぶつかり合う激闘で、ダメージの蓄積によって“敗け濃厚”の状況から、強烈な右のひと振りが炸裂して大逆転。ボロボロになりながらも折れない不屈の精神に実況アナ「大逆転」を連呼して大興奮。「鳥肌が立った。信じられない勝利」と驚嘆した。

【映像】“鳥肌モノ”の衝撃KO

 11月15日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた「K-1 WORLD MAX 2025」-70kgトーナメント準決勝。昨年の王者ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)とダリル・フェルドンク(オランダ)の一戦は、3ラウンドにフェルドンクが右フックで逆転ダウンを奪い勝利。決勝へコマを進めた。

 準決勝の両者は、ともに前戦で激闘を経験。フェルドンクは代打出場のアラッサン・カマラに苦戦し延長を含む4ラウンドを戦い、ストーヤンも3ラウンドの判定勝利と、一戦目の消耗を抱えての第2戦。大会屈指の削り合いは、まさにベストバウトにふさわしい内容だった。

 第1ラウンド、フェルドンクがプレッシャーをかけ接近戦を挑み、右ストレートやボディ攻撃で主導権を握ろうとする。しかし前戦で受けたカマラのハイキックによる頭部のカットが治らず再び出血。一方ストーヤンは距離を巧みに操り、ローや膝のカウンター、前蹴りなど多彩な攻撃でリズムを作り主導した。

 2ラウンド、ストーヤンは左ストレートからの連打やバックブローで攻め手を拡大。フェルドンクも引かず重みのあるパンチを増やすが、ストーヤンのカウンタージャブや連打を被弾して失速寸前だ。それでもふらつきながら前に出続ける。ラウンド終了のゴングではストーヤンが自コーナーを見失う場面もあり、両者の激闘ぶりがうかがえる。

 最終3ラウンド、満身創痍のフェルドンクが反撃。ラウンド開始直後、渾身の右フックがストーヤンに直撃しダウンを奪う。強烈なひと振りにファンも「凄えなこいつ」「フィジカルどうなってるの」「ねじ伏せた」と騒然。ここで試合の流れが一変した。立ち上がったストーヤンはダメージを隠せず防戦一方。フェルドンクは迷わず再び右フックを叩き込み2度目のダウン。横へなだれ落ちるように崩れたストーヤンを見て、レフェリーが試合を止めた。

 実況アナウンサーは「大逆転! 大逆転!」と連呼。ダウン後、意識はあるものの伸び切ったストーヤンの姿はまさに死闘。ABEMA解説の魔裟斗も「(フェルドンクは)時間の問題かなと思いました」と振り返る。

 ゲスト解説の石井和義K-1アドバイザーは「彼には疲れるとか痛いという言葉はない」とその“折れない心”を称賛。魔裟斗も「すごい気持ちの強い選手ですよね、普通諦めるけど…諦めないもんな」と驚きの声を上げた。波多江アナも「鳥肌が立った」「信じられない勝利、本当に信じられない!」と実感を込めて興奮を伝えた。

 大逆転で決勝に進出したフェルドンクだが、ワンデートーナメント特有の蓄積ダメージにより、決勝ではジョナス・サルシチャ(ブラジル)相手にKO負けで力尽きた。それでもファンからは「これでフェルドンクが弱いとはならない」「よくやったよ」「それでもフェルドンクがMVP」「フェルドンクあっぱれ」など労いの声が多数。魔裟斗も敗れてなお「よく戦った」とその激闘を称えていた。

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