【写真・画像】スーパーフォーミュラは最終戦で劇的決着! 岩佐歩夢が初チャンピオン、F1リザーブと二刀流の24歳が逆転で“日本一速い男”の称号 1枚目
【映像】レース中盤にはマシンが宙に浮くアクシデント
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日本最速の座を懸けた戦いは、最終ラウンドまでもつれ込む史上稀に見る大混戦となった。

【映像】レース中盤にはマシンが宙に浮くアクシデント

11月23日、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ最終ラウンド第12戦で岩佐歩夢が今季2勝目。前日にクラッシュを喫し、ランキング4位で迎えた最終戦で劇的な初戴冠を果たした。

レース前時点で、ランキング1位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S No.1)から同4位の岩佐までがわずか12.5ポイント差にひしめき合っており、誰がタイトルを獲ってもおかしくない状況だった。

予選は岩佐歩夢がポールポジション(1番手)。一方、ランキングトップの坪井は7番手スタートと明暗が分かれる形で決勝を迎えた。

迎えた決勝レース、前日22日の第11戦でクラッシュを喫した岩佐は首位を死守する好発進を見せた。岩佐が初のチャンピオン獲得へ向けて順調に周回を重ねる一方、坪井は序盤から順位を落とす苦しい展開となる。

レース中盤の11周目には、シケインの飛び込みで野中誠太(KDDI TGMGP TGR-DC No.29)と大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING No.39)が接触する大きなアクシデントが発生。野中のマシンが一瞬宙に浮くほどのインシデントによりセーフティカー(SC)が出動した 。

混戦を極める中、各車は義務付けられた1回のピットインをSC導入前後で実施。岩佐はトップを維持してレース終盤へ向かう。

坪井は20周時点で7位までポジションを取り戻したものの、直後に阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING No.38)にオーバーテイクされ8位に後退。追い上げは及ばずそのままフィニッシュした。また、ランキング2位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING No.5)は5位、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING No.6)は3位でフィニッシュしたが、岩佐が今季2勝目を挙げ、自身初のシリーズチャンピオンを獲得した。

前日のクラッシュから一転、遠のいたかに見えたタイトルを最終戦で手にした岩佐はレース後、「やばい!やばい」と無線で涙ながらに絶叫。今季はF1のレーシングブルズでリザーブドライバーも務める二刀流での参戦だったが、24歳の岩佐がまずは「日本一速い男」の称号を手に入れた。(ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)

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