【SVリーグ】日本製鉄堺ブレイザーズ 0ー3 大阪ブルテオン(11月22日・男子第5節)
男子バレーで、とてつもない離れ業が飛び出した。コート後方に落下すると思われたボールを追いかけていたイタリア人選手が、まるでサッカーのようなスライディングレシーブでつないで味方のポイントをお膳立て。場内がどよめいた。
11月22日の大同生命SVリーグ男子の第5節、日本製鉄堺ブレイザーズは大阪ブルテオンと対戦。試合序盤に、新加入のイタリア人アウトサイドヒッターが“足”で魅せた。
第1セット11―16の場面、日鉄堺のアメリカ代表、マシュー・アンダーソンが放ったサーブを拾われ、大阪Bの山内晶大にクイックで打ち込まれてしまった。これにリベロ・森愛樹が反応したものの、レシーブはコート後方に浮き上がる。しかし、万事休すか……と思われたところで窮地を救ったのがトンマーゾ・リナルディだった。
身長200cmのアウトサイドヒッターは、森と同様にボールに反応したため前傾に崩れていたものの、すぐに切り返して後ろ向きで追いかけ、落下ギリギリでスライディング。足先を立てるようにして巧みなボールタッチでコート中央に送ると、これに蔡沛彰も反応して、かろうじて相手コートに返すことに成功。さらに、起き上がった蔡はバックアタックに対して1枚ブロックでシャットアウト。失点のピンチから逆に、得点へと結びつけた。
このシーンの注目は、リナルディのスライディングレシーブだ。ファンはSNSで「さすがカルチョの国で育った選手や」「良く足届いた」とリアクションを寄せた。なお、リナルディはこの試合でチームトップとなるアタックで15得点をマーク。しかも、決定率は25本中15本で驚異の60%超えを記録するなど、チームの攻撃をけん引。この活躍ぶりにはファンも「今日の試合リナルディめっちゃ頑張ってたよ」と称賛の声を寄せていた。なお、チームは大阪Bを相手に0―3と、ストレートで敗戦を喫した。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
この記事の画像一覧
