【スーパーフォーミュラ】第11戦(決勝・11月22日/鈴鹿サーキット)
チャンピオンが決まる3連戦。その初戦となったラウンド11でスタート前に異例のトラブルが起きた。
10番グリッドからスタートを控えていた小高一斗(#28 KDDI TGMGP TGR-DC)が、フォーメーション中に突然のフルブレーキ。マシンは白煙を上げながら急減速し、停止寸前までスピードを落としたのだ。解説の中山雄一氏も「白煙を上げてましたけど大丈夫ですかね」と心配そうな声を漏らす。その直後、小高から「うわ、スロットル!」とチームラジオに無線が入る。
中山氏は「スロットルを離したのにエンジンが回り続けてしまったんですね。アクセルペダルを離したのにエンジン回転が落ちなかった。なのでブレーキを踏み続けて、なんとか止めようとした時にエンジンが止まってしまった」と分析。ガレージではスタッフも頭を抱える状況。小高は、さらにチームラジオで「壊れてアクセル全開のまま…もう最悪」と吐露した。
中山氏は「そうなんだ…アクセルペダルを全開まで踏んだ時にストッパーになる部品が、外れてしまって、奥まで行っちゃったんですね」と、ドライバーにはどうしようもできない状況に同情していた。
ファンからも「危なかったな…」「レース前からトラブルかい」「エンジンが」「かわいそう」「せっかく最高なスタート位置やったのに」と、心配と嘆きの声が広がった。スーパーフォーミュラカーは自力でエンジンをかけることができない。10番グリッドと、入賞が狙える位置で決勝レースを迎えていた小高は、レースを前に無念のリタイアとなった。
この影響でレースはスタートディレイとなり、小高のマシン回収後に改めてフォーメーションラップが実施。周回数を1周減算した26周で争われた。(ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)
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