覆面を被った正体不明のヒップホップ・グループ、WAYNYS(ウェイニーズ)。 2025年7月に1st EPで鮮烈なデビューを果たしたばかりの彼らが、早くも “4ヶ月連続リリース” という異例の展開をスタートする。

その第1弾となる新曲「IMAO」が、本日11月26日に配信リリースされた。

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今回の「IMAO」は、これまでの楽曲とは異なる新たな側面を提示し、WAYNYSのさらなる進化を感じさせる内容となっている。

WAYNYSとは何者なのか──メンバー構成や活動背景など、いまだ多くが謎に包まれている。しかしその正体の不明性とは裏腹に、東京ストリートを中心に確かな広がりを見せ、すでに独自の存在感を確立しつつある。

今回の4ヶ月にわたる連続リリースは、彼らの音楽性とその正体に向けられる注目を、さらに加速させるものとなるだろう。

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【リリース情報】

4ヶ月連続リリース第1弾デジタルシングル

リリース日:2025年11月26日(水)

タイトル:『IMAO』

トラックリスト:

1. IMAO / Wayny Vibes, Wayny Big

2. FALL DOWN / Wayny Cat, Wayny Vibes

配信リンク

楽曲解説:①「IMAO」

WAYNYSの4ヶ月連続リリースの第1弾となる「IMAO」は、メンバーであるWayny VibesとWayny Bigがそれぞれの視点から “今を生き抜くためのメッセージ” を紡いだ、スピリチュアルで温度のあるヒップホップ・チューンとなっている。 楽曲の中心にあるのは、繰り返し歌われるフレーズ「今を生きよう」「大事な時を無駄にしないように」。

Wayny Vibesが放つこのシンプルなメッセージは、情報が溢れ、ストレスが日常化する現代を生きる中で、見栄や欲に惑わされず、自分自身と向き合い、身近な人とのつながりに目を向ける――そういう言葉が、柔らかなメロディラインとともにリスナーに寄り添ってくる。

一方、Wayny Bigのヴァースはよりパーソナルでリアルだ。頑張るあまり疲弊してしまう人、孤独を抱えた人に向けて放たれたエールは、重圧から解き放つかのように「今を 今を 今を」という言葉へとつながっていく。

彼の語り口は優しくも力強く、聴く者を肯定し、前へと押し出していく。

WAYNYSがこの曲で提示するのは、人と人が支え合うコミュニティとしてのヒップホップ本来の在り方だ。 ストリート発のミステリアスな覆面クルーが、匿名性の裏側で提示する “ポジティブ・ヴァイブス”。 「IMAO」は、その真髄を最もストレートに表した1曲と言える。

楽曲解説:②「FALL DOWN」

WAYNYSのメンバー、Wayny CatとWayny Vibesによる「FALL DOWN」は、“降りかかる試練をどう受け止めるか” をテーマにした1曲。タイトルの「FALL DOWN(降りそそぐ/降りかかる)」が象徴するように、「雨=試練」を真正面から受け入れ、そこから再び立ち上がる心の在り方が描かれている。

冒頭を飾るWayny Catのヴァースは、哲学的で独特のリズムを持ち、言葉の連なりが自身の軸を失わずに生きる姿勢を示していく。その覚悟と精神性は、ストリートの混沌を生き抜くアーティストとしての強さを感じさせる。

フックの「FALL DOWN ON ME」という繰り返しには、“降りかかるものを避けずに引き受ける” という意思表示が示され、その内面に積もる葛藤や祈りのような感情を浮かび上がらせていく。

一方、Wayny Vibesのヴァースはよりパーソナルで情緒的だ。いくつかのラインで雨を浄化や再生の象徴として扱いながら、自分自身を正面から見つめることを促していく。

試練の中にこそ自分を変えるきっかけがあるわけで、Wayny Vibesが語るように、雨はいつか止み、心も晴れていく。 この曲にも、WAYNYSが掲げる “ポジティブ・ヴァイブス” は確かに息づいている。

◼️WAYNYS(ウェイニーズ)とは?

2024年12月、突如として公開されたMV「I Got Flow」。東京ストリートの空気をまとい現れたその存在は、従来のシーンに新たな異物感をもたらし、一躍話題となった。 2025年7月23日にはデビューEP『W.A.Y.N.Y.S』をリリース。覆面をかぶり、プロフィールも素性も一切明かさないという徹底した匿名性と、革新的なサウンドプロダクション、オリジナルなフロウ・ライミングが融合したスタイルは、ストリートやSNSを中心に熱狂的な注目を集めている。 WAYNYSは “画一化しつつある現代ラップシーンへのカウンター” を掲げ、多彩なアーティストが集まったプロジェクト・クルーでもある。ポジティブなヒップホップ・ヴァイブスを武器に、既存のストリート・カルチャーを再構築しようとする姿勢は、デビュー直後にもかかわらず強烈な存在感を放っている。

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