『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が11月23日に放送され、奈良の山奥で生活する家族の暮らしぶりが明らかになった。
【映像】築100年以上の母屋の内部&83歳女性と長男夫婦の暮らし
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!? 衛星写真だけを手がかりにその地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回発見したのは、奈良県の山の中に建つ建物。周囲に畑や田んぼは見当たらず、まさに森の中のポツンと一軒家だ。捜索隊は最寄りの集落で出会った男性(65)と、道中の男性(77)の案内を受けて、ガードレールがない危険な山道の先にある、黒い切妻屋根の日本家屋にたどり着いた。
「よくこんなところを見つけましたね」と笑顔で迎えてくれたのは、元気な83歳の女性と長男夫婦(59・58)。母屋は築100年を超えるといい、もともと山内家の分家だった家屋に、70年前に火災で全焼した本家の家族が移り住んだという歴史を持つそうだ。
女性は23歳の時、お見合いを通じて8つ上の夫と結婚。父親から「正直そうな人」と勧められ、女性も「気遣いのある親切な人」だと感じていたという。結婚後は、義父母とともに柿農家を営み、賑やかな日々を送った。義父母は女性を実の娘のように可愛がり、育児も助けてくれたということだ。
夫婦仲も非常に良好で、夫と一緒に自宅にあったLDプレーヤーでカラオケを楽しむこともあった。その頃の生活を振り返り、「何が良かったっていうよりも、全部良かったんとちゃうんかな」と、毎日が楽しく充実していたと語る。
しかし、結婚から29年後、夫が60歳という年齢でこの世を去った。夫に胆管がんが見つかったが、ある“秘密”を告白する。
「『(余命)6カ月』と言われたけど、夫には言わなかった」
