【写真・画像】“追い抜きシステム”を「使ってない状況で…」 ホンダ26歳若武者がトヨタ38歳ベテランを仕留めた瞬間が「鳥肌」驚きと称賛  1枚目
【映像】追い抜きシステム“使わず”仕留めた瞬間
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スーパーフォーミュラ】第11戦(決勝・11月22日/鈴鹿サーキット)

【映像】追い抜きシステム“使わず”仕留めた瞬間

 チャンピオンを争っていた岩佐歩夢(#15 TEAM MUGEN)がリタイアし、なんとしてもここでポイントを稼ぎたいホンダユーザーの26歳太田格之進(#6 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、7周のうちに6台オーバーテイク。中でも“追い抜きボタン”を使わずに見せた驚異の走りが反響を呼んだ。

 通算6勝のうち4勝を鈴鹿で挙げる“令和の鈴鹿マイスター”太田だが、この日はスタートでアンチストールのような症状により、出遅れ12番手まで後退してしまう。

 さらに8周目、ザック・オサリバン(#4 KONDO RACING)のクラッシュで2度目のセーフティカーが導入されると全車ピットイン。太田はチームメイト牧野任祐(#12)の後方にいたため、ダブルストップでまたしてもタイムロスを余儀なくされた。

 だが、ここから太田の反撃が始まる。12周目のリスタート直後、オリバー・ラスムッセン(#19 ITOCHU WECARS TEAM IMPUL)、サッシャ・フェネストラズ(#37 VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(#39 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、14周目には山下健太(#3 KONDO RACING)、16周目には福住仁嶺(#8 Kids com Team KCMG)と、怒涛の勢いで5台をオーバーテイク。

 18周目には、38歳のベテランで今季でSF引退の大嶋和也(#14 docomo business ROOKIE)を捉えると、抜きつ抜かれつの攻防となり、順位表示も入れ替わる激しいバトルが続く。どちらもオーバーテイクシステム(OTS)が使用不可の状況だったが、迎えたAstemoシケイン。太田はOTSのクールタイムが“あと10秒”で明ける場面で、インに飛び込みオーバーテイクを成功させた。

 解説の中山雄一氏も「すごいですね、太田選手。OTSを使っていない状況で抜いた」と称賛。ファンは「太田すげぇな」「鳥肌」「格之進すごい」「シケインで飛び込むんか、すごいな」「おもしれー!」「サイコーかよ」と大興奮を見せていた。

 スタートグリッドの5番手に順位を戻した太田は、4番手で今シーズンのチャンピオン争いをしている坪井翔(#1 VANTELIN TEAM TOM’S)を追いかけるも、残りわずかな周回では抜き切ることができずに5位でフィニッシュ。最終戦では3位表彰台も僅か6点差に泣き、初戴冠はならなかったが、気合いの入った走りでファンを魅了した。(ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)

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