パレスチナ・ガザ地区で停戦が発効した後も衝突が続く中、ガザのドキュメンタリー映画の監督を務めたセピデ・ファルシさんが都内で会見しました。
「180回の停戦違反がイスラエルによって行われている。これは停戦ではない」(ファルシ監督)
27日、日本記者クラブでイラン人の映画監督セピデ・ファルシさんが会見しました。
ドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』は、ガザに暮らす人々の声を緊急に伝える必要があると考えたファルシ監督が制作しました。ファルシ監督とガザに暮らす24歳のフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナさんの約1年間にわたるビデオ通話による交流を映画化したものです。
ファトマさんは、カンヌ映画祭でこの作品の上映が決定した翌日に、イスラエル軍の空爆で亡くなりました。
10月上旬に停戦が発効したガザ地区で衝突が続いていることに対して、ファルシ監督は「和平実現にはまだまだ問題が沢山ある」と指摘しました。その上で「一度戦争になったら後戻りは出来ない。だからこそ平和について真剣に考え、話し合う必要がある」と訴えました。
ガザ保健当局は26日、停戦発効からこれまでの死者が347人に上ったと明らかにしています。(ANNニュース)
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