【写真・画像】フォーミュラ電撃転向の25歳天才ラリースト、フェンダー大破も涙の激走! 最後まで「攻めてます」貫いた“全開”に脱帽 1枚目
【映像】車が“斜め”を向く全開アタック(実際の様子)
この記事の写真をみる(4枚)

WRC 世界ラリー選手権】第14戦 ラリー・サウジアラビア(11月29日/デイ4)

【映像】車が“斜め”を向く全開アタック(実際の様子)

 WRC(世界ラリー選手権)の今季最終戦が行われ、トヨタのセバスチャン・オジエが9度目の王者を獲得した。一方で、シーズンを通してオジエを脅かした同僚のカッレ・ロバンペラは、全開のラストランを披露した。

 若くして2度のドライバーズチャンピオン獲得した25歳の天才、カッレ・ロバンペラは、最年少優勝や最年少チャンピオンなど数々の記録を残し、今季は母国フィンランドでの悲願の初優勝も成し遂げた。しかし、今シーズン終盤に突然のWRC引退を表明。来季は日本のスーパーフォーミュラ参戦が決まっている。

 そして迎えた競技最終日デイ4の最終SS。これが一旦はWRCでの正真正銘、最後の走りとなるロバンペラだが、前のSSでパンクのアクシデントに見舞われるなど、フロントフェンダーが破損した状態でスタートを切った。しかし、ロバンペラは最後まで攻めの姿勢を崩さず、ステージ終盤のコーナーではあと一歩でコースアウトするほど姿勢を乱しながらもフルスピードで駆け抜ける。これまでロバンペラのラリーストとしての走りを長く見てきた解説のピエール北川氏も、「ギリギリ! 攻めてます」と興奮気味にコメントした。

 結果的にステージ4位、総合7でWRCラストランを終えたロバンペラ。フィニッシュ後に車内で苦楽を共にしたコ・ドライバーと手を握り合ったが、2人の目には涙が光っていた。直後のインタビューでは、「素晴らしいキャリアだった。コ・ドライバー、チームスタッフ、私を支えてくれた多くの人たちに感謝している」などと語った。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(4枚)