高市総理の流行語大賞受賞について、千葉氏は「高市総理にとってはラッキーだったのではないか。この「働いて働いて働いて」の話は、賛否両論があったとご本人もおっしゃっていた。その中で流行語大賞を取ったことは、一種、エンタメ的に消化されるというか、『これで一旦この話は終わりね』となりやすいことだと思う。そういう意味で、高市総理にとっては一区切りになるような出来事だったのではないか」とコメント。
高市総理の発言をめぐっては賛否があり、一国の総理大臣として、こういったことを発信していくことは意味を持ってしまうのではないかという意見もある。
千葉氏は「実際にこの言葉から、ワークライフバランスのあり方についてはかなり議論されている。そして、流行語大賞になることによって、さらにこの議論が加速しているように思っていて、特にワークライフバランスの“ライフ”の解釈が1人1人違うという話がよく出ている。たくさん働く方にとっての“ライフ”は人と遊んだり飲みに行ったりすることだと思っている。一方で、バランスを取ろうという方にとっての“ライフ”は育児や家事など家庭の労働だと捉えている。この状況を『やったことがないから言ってるんでしょ』というように、“バランス”とついているのに、二項対立的になってしまっていると強く感じている」と語った。
さらに、「いずれにしても、働くことは私たちにとってすごく大切な営みであり、全ての方がポジティブでいられることはみんなが願いたいこと。そのため、“ワークライフバランス”という言葉そのものをアップデートするというか、新語を作った方がいいと思っている。本当にあるべき私たちのスタンスが次の時代に向けて問われているのだろう」と見解を示した。
(『わたしとニュース』より)
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