【SVリーグ】大阪ブルテオン 3ー0 広島サンダーズ(11月29日・男子第6節)
男子バレーで、衝撃的な美技が炸裂した。キューバ人アウトサイドヒッターがレフトに届ける“超ロングトス”を繰り出すと、それに応える強烈スパイク。なかなかお目にかかれないようなスーパープレーの連続に会場は沸き立ち、ファンもSNSで絶技に酔いしれた。
大同生命SVリーグ男子の第6節、大阪ブルテオンは本拠地で広島サンダーズと対戦。試合をリードするホームチームが、終盤にファンを魅了してみせた。
第3セット6―5とリードする場面、大阪Bはミゲル・ロペスが強烈なサーブを繰り出す。これは相手にかろうじて拾われると、逆にスパイクを打ち込まれてピンチを迎えた。リベロ・山本智大がなんとかレシーブしたボールはコート後方に流れてしまう。しかし、サーブを放ったキューバ人アウトサイドヒッターはバックステップを踏んでいち早く落下点に到達すると、体の反動を使って前線へとトスを送り込んだのだ。約12mの超ロングトスは、綺麗な放物線を描きながらレフトまで届くと、これに反応した富田将馬がスパイク。体が後ろに流れるような体勢ながら、斜め後ろからの難しいボールを打ち抜いてみせた。
クロスに打ったスパイクがコートに突き刺さると、会場からは割れんばかりの歓声が巻き起こる。そして、決めた富田と出したロペスはハイタッチしながら笑顔を見せ、肩を組んで仲間とポイントの喜びを分かち合った。
このシーンにはファンもリアクションを寄せ、SNSでは「これはほんとすごかった、、」「救世主、その名はしょま」「時々思う…将馬さん、人間の域を超えてる!」と富田のプレーを賞賛しつつ、「ロペス選手、後傾・踵荷重姿勢での約12mのパス。非常に素晴らしい」と、ロペスのトスに対しても賛辞を伝えるコメントも寄せられていた。
なお、試合はこのセットを制した大阪Bが3―0のストレートで勝ちきり、富田はロペス、西田有志に続く9得点を挙げて勝利に貢献。190cmのアウトサイドヒッターは今節終了時点で161本のアタックで85得点を挙げ、決定率は驚異の52.8%とリーグ4位につける数字をマーク。リーグ制覇を狙うチームに不可欠な選手として躍動している。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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