これまで、韓国やアメリカなど、海外との対抗戦が行われてきたが、今大会では中国人ファイターと5対5の対抗戦が決定。朝倉は「今回、中国のグループがバケモンみたいに強い」と語り、試合出場予定ではなかった井原良太郎を急遽呼び出すなど、“ブレイキングダウンの最高戦力”を集めて立ち向かうことを示唆している。

 実力派揃いの中国勢の中で、ひときわ若い20歳のファイターがウー・ジアラーだ。少林寺拳法の伝統継承者で、10歳から“武術の聖地”と呼ばれる嵩山少林寺で修行。そんな背景もあってか、ブレイキングダウンについて「格闘技への冒涜」だと言い放った。

 そんなウーと対戦するのが、元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の山本隆寛。過去7勝しているブレイキングダウン屈指の猛者で、前回大会では金森雄大を左ボディでKOしている。

 それでもウーは自信満々の様子。山本の過去の試合映像を見て「これがプロ?笑わせるな」と相手にもしない。一方の山本も「人種とか関係ない。殴り倒す」と闘志を見せつつも、ウーを含めた中国人ファイターに対し、リスペクトの意味を込めて最後は握手で締めていた。

 ネットからはこうした振る舞いに対して「山本の『日本中国関係ない 拳で語る』ってかっこいいな」「ちゃんと最後握手にいく山本さんは本物の格闘家だわ」と、山本の紳士的な行動を評価する声が相次いだ。

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