勝利した郷田九段は、「矢倉は予定の作戦だった。谷川十七世名人はオールラウンドに指されるのでどのように対応されるかと思って出た所勝負だったが、たまたま考えた順が上手くいったという感じだった」と総括。谷川十七世名人との対戦については「学ぶところばかりの先輩。こういった舞台で指せるのは久しぶりなので、持てる力を出せればという思いで臨んでいた」とコメントした。
急戦を仕掛けてペースを握ったかと思われた谷川十七世名人が、「相掛かりを予想しており、その予定が外れて一手一手手探りになってしまった。飛車を捨てて攻めていったのが乱暴な形になってしまった。もう少し息長く指す順もあったかなと思うが、思わしい手が無いのが誤算だった」と正直な思いを吐露。「結果、内容的にも不出来な将棋が多く申し訳ない。来年、このような機会があればまた精進して臨みたい」と語り、前を向いた。
準決勝進出を決めた郷田九段は、「公開対局は久しぶりだったので緊張したが、今日こういう時間を経験したので、明日はもう少し固さが取れて普段通り指せれば」と注目の一戦を見据えていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





