ダイレクト向か飛車となった本局は、佐藤九段が大熱戦で逆転勝利を飾った。白星をもぎ取った佐藤九段は、「何転か入れ替わっている将棋だったと思う。秒読みの中で苦しい局面多かったが、粘り強く指せたのが良かった」と熱戦冷めやらぬ表情で一局を振り返った。
一方、丸山九段は「終盤、勝ちそうな局面も何回かあったような気がするが、距離感がつかめずぬるい手を指してしまった。佐藤九段にはいろんな棋戦で教わってきて、これまでもすごく勉強になってきた。達人戦の舞台を楽しみにしていたが、私の粘り強さが足りなかった。また鍛え直してもらわないといけない」とコメント。「面白い将棋になったかなという感じだったが、秒読みになってからがどうだったか。佐藤九段の重厚な攻めも味わえたし、公開対局で観戦いただけたので満足している」と笑顔で今大会を総括した。
50歳以上の現役棋士のみで争われる達人戦。第3回は、羽生九段、佐藤九段、森内九俊之九段(55)、郷田真隆九段(54)の4人で争われることなった。準決勝第1試合は7日午前10時30分から森内九段VS郷田九段、第2試合は同午後1時から羽生九段VS佐藤九段、決勝戦は同午後3時15分から予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





