2026年4月放送のTVアニメ『黄泉のツガイ(よみのツガイ)』。原作は『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』などの漫画家・荒川弘(あらかわ ひろむ)氏による同名漫画です。
山奥の村落に暮らしていた少年・ユルが、突如として現れた襲撃者たちと戦うことになり、双子の妹の真実を知ってしまうストーリーです。
この記事では『黄泉のツガイ』のアニメ制作会社についてまとめました。
目次
- アニメ『黄泉のツガイ』とは?
- アニメ『黄泉のツガイ』の制作会社はどこ?
- 製作はどこが関わってる?製作委員会方式?
- アニメ『黄泉のツガイ』制作スタッフ
- まとめ
アニメ『黄泉のツガイ』とは?
山奥の小さな村に住む少年のユルは、野鳥を狩るなどして静かに暮らしていました。ユルには双子の妹のアサがいますが、ほかの村人と交流することはなく、ずっと牢の中にいて謎の「おつとめ」を果たしています。
ある日、突如として現れた武装集団によって村人たちが次々に襲われます。ユルが慌ててアサがいる牢に行くと、眼帯をした少女がアサを襲っていました。ユルは穏やかだったはずの村に隠された秘密を知ることになり、戦いに身を投じてゆきます。
アニメ『黄泉のツガイ』は2026年4月から連続2クールで放送。原作は『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』などの荒川弘氏による漫画で、「月刊少年ガンガン」で連載中です。
アニメ『黄泉のツガイ』の制作会社はどこ?
『黄泉のツガイ』のアニメ制作会社は、ボンズフィルムです。元々は株式会社ボンズとして、アニメ制作やキャラクター商品の企画・開発などを行っていましたが、2024年10月にアニメ制作部門が分離してボンズフィルムが設立され、2024年10月より業務を行っています。
2018年にNetflix(ネトフリ)と包括的業務提携を締結。アクション、SF、ファンタジーなどの幅広いジャンルのオリジナル作品や人気漫画原作のアニメを手掛けています。
ボンズは『黄泉のツガイ』の原作者・荒川弘氏の漫画『鋼の錬金術師』を2003年と2009年に2度アニメ化しました。『黄泉のツガイ』のスタッフクレジットによるとアニメーション制作がボンズフィルムで、プロダクション・スーパーバイズにはボンズの名前が記載されています。
ボンズ/ボンズフィルムが手掛けた過去作品は?
ボンズは、アクションシーンがある作品やロボットアニメを手掛けることが多く、これまでに『ラーゼフォン』『交響詩篇エウレカセブン』などのオリジナルロボットアニメや『文豪ストレイドッグス』『僕のヒーローアカデミア』『モブサイコ100』などの漫画原作の作品を制作しています。
2024年に設立されたボンズフィルムが手掛けた作品としては、『僕のヒーローアカデミア』の公式スピンオフ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』、「週刊少年マガジン」で連載中の漫画が原作の『ガチアクタ』などがあります。
製作はどこが関わってる?製作委員会方式?
製作委員会方式は、制作会社やそのほかの企業・スポンサーから出資を募って作品を製作するものです。製作委員会方式で製作されるアニメ作品の場合は、権利表記(マルシー)に「◯◯製作委員会」「◯◯プロジェクト」と記載されることがあるほか、劇中に登場する組織や用語を使用することがあります。
『黄泉のツガイ』原作者・荒川氏の作品では、『アルスラーン戦記』は「「アルスラーン戦記」製作委員会」、『銀の匙 Silver Spoon』は主人公が通う大蝦夷農業高校(通称:エゾノー)を引用して「エゾノー祭実行委員会」となっています。
アニメ『黄泉のツガイ』の権利表記には「Project TSUGAI」との記載があるため、製作委員会方式なのではないでしょうか。公式HPなどには「スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズ再び」と記載されていることから、スクウェア・エニックス、アニプレックス、ボンズが製作委員会として参加している可能性があります。
スクウェア・エニックスとは?
スクウェア・エニックスは、ゲーム制作や自社のIP(知的財産)を活用したメディアミックスを行っている会社です。「月刊少年ガンガン」「Gファンタジー」などの漫画雑誌をはじめ、マンガアプリ「マンガUP!」や小説レーベルのSQEXノベルなどもあるほか、音楽やキャラクターグッズなど様々なコンテンツを展開しています。
「スクエニ」の略称で呼ばれることもあり、制作しているゲームとしては『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズ、『キングダム ハーツ』シリーズなどがあります。
『黄泉のツガイ』の原作漫画はスクウェア・エニックス発行の月刊誌「月刊少年ガンガン」で連載中です。
アニプレックスとは?
アニプレックスは、アニメを中心に幅広いビジネスを世界に展開している総合エンタテインメントカンパニーです。アニメ作品の企画・プロデュースやスタジオとの作品制作、ビジネスプランニングなど幅広く作品に関わっています。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『四月は君の嘘』『リコリス・リコイル』などのアニメ制作会社A-1 Pictures(エイ ワン ピクチャーズ)と、『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』『ぼっち・ざ・ろっく!』『WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)』などのアニメ制作会社CloverWorks(クローバーワークス)は、アニプレックスの100%子会社です。
アニメ『黄泉のツガイ』制作スタッフ
監督は安藤真裕さん
『黄泉のツガイ』の監督は、安藤真裕(あんどう まさひろ)さんです。安藤さんはこれまでに『花咲くいろは』『赤髪の白雪姫』などの作品で監督を務めました。
安藤さんは「原作の良さを最大限に映像に落とし込んだ魅力的なアニメーション作品としてお届けできるようスタッフ一丸となって、アニメ『黄泉のツガイ』の制作に取り組んでいます」とコメントしています。
シリーズ構成は高木登さん
シリーズ構成を担当するのは、『デュラララ!!』『虚構推理』などの高木登(たかぎ のぼる)さん。
高木さんは『黄泉のツガイ』に登場する人々が生きる世界は自分たちの日常を越えた場所にあるのと同時に、自分たちと同じ日常を生きているとコメント。原作漫画を読んで一番面白いと感じたのは、「血なまぐさく、異常で、残酷な時間と、平穏で、滑稽で、愛情にあふれた時間が、おなじ比重で描かれている」ところだと綴りました。
キャラクターデザインは誰?
キャラクターデザインと総作画監督を務めるのは、『棺姫のチャイカ』『文豪ストレイドッグス』でキャラデザを担当した新井伸浩(あらい のぶひろ)さんです。
新井さんは新人アニメーターだった頃にボンズが制作した『鋼の錬金術師』を観ていたとのことで、ボンズフィルムで荒川氏の作品に関われて本当に光栄に思うのと同時に、大きなプレッシャーも感じていると明かしました。「原作の魅力をアニメでもしっかり伝えられるよう、全力で取り組んでいきたいと思います」とコメントしています。
契約者を守る人外の存在・ツガイのデザインを担当するのは、『鋼の錬金術師』でメインアニメーターを務めた杉浦幸次さんとキャラデザを務めた伊藤嘉之(いとう よしゆき)さんです。
メインスタッフ一覧
原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤真裕
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン・総作画監督:新井伸浩
ツガイデザイン:杉浦幸次・伊藤嘉之
色彩設計:後藤ゆかり
美術監督:大西達朗
美術設定:多田周平・小木斉之
3D監督:佐々木瑞生
撮影監督:張盈穎
編集:高橋歩
音響監督:若林和弘
音響効果:緒方康恭
音楽:末廣健一郎
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム
まとめ
『黄泉のツガイ』のアニメ制作会社は、ボンズフィルムです。『鋼の錬金術師』などのアニメ制作やキャラクター商品の企画・開発などを行っていた株式会社ボンズの制作部門が分離して、2024年10月にボンズフィルムが設立されました。
ボンズフィルム制作のアニメとしては、『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』『ガチアクタ』などがあります。
※高橋歩さんのさんの「高」は、正式にははしごだか。
(C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX
(C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX, Project TSUGAI




