「やっぱり副長官は正直な方だな」
川内議員は「閣議の中でそういう話が出たと。誰がそのことを言ったかは言えないと。これはあまりにも無責任、日本国政府の私は悪い癖だと思うんですよね。大事なことになると『誰が言ったのかわかりません』といつもなる。閣議に付議するにあたって書類を整える大臣はどなたか?」と迫った。
これに松本敦司人事政策統括官は「閣議に付議する書類を整えるという意味でございますと、決裁を通るルートと考えてございますけれども、官房長官、最終的には総理が請議(閣議で決定を求めるための手続き)者となってございます」と回答。
川内議員は「官房長官が書類整える。ということは(官房)副長官も“5点セット”は目の前を通っているんですよ。修正するも何も、自分の目の前を通ったものを修正するというのはあまりにも無責任であると、そう思いません?」と問いかけた。
尾崎官房副長官は「ご指摘の通りだと思います。私も一旦決裁しておりましたので。しかしながら、国民に分かりやすくこの法案の内容を説明をするという観点からすれば、やはり修正した方がよいのではないかと私として後に判断をさせていただき、発議をさせていただいた。それで検討が始まった。最終的には事務方において検討の結果、決定した」と答えた。
川内議員は「“閣議請議大臣”は内閣総理大臣ですよね?」と確認。
松本人事政策統括官は「ご指摘の通り、内閣総理大臣でございます」と答えた。
川内議員は「閣議に請議する大臣は内閣総理大臣で、閣議に付議する書類を整える大臣は内閣官房長官であると。官房長官までは、実は5点セット決裁してるんですよ。決裁して、閣議に出すわけですから。その5点セットを『ちょっと中身を見直した方がいいんじゃないの?』と閣議で言う人は内閣総理大臣しかいませんよ。他の大臣が、中身もよくわからず『ちょっとこれ見直した方がいいんじゃないの?』とか言うわけがないですから。内閣総理大臣が閣議の中で『中身もうちょっと見直してよ』と発言したと。それは認めないと話が前に進まないでしょ」と迫った。
尾崎官房副長官は「本件は2点あります。1点は、法律の内容について詳細について確認をしようという点。これは、閣議の中でそういう話があって、後で確認をしたというものです。要綱の見直しというのは、もう閣議が終わった後なんです。先ほど申し上げた確認作業をした後に、その内容を総理に改めて報告するにあたって、その会議の場で私が発議をしたということであります。これは閣議の中で行われたことではありません。ですので、私が打ち合わせの時にお話をさせていただいたことが起点であります」と答えた。
川内議員は「閣議の中での閣僚のどなたかの発言、そしてその後の見直しにおける副長官の発言、それは理解しました。だから、そもそもの出発点は『ちょっと全体見直した方がいいんじゃないの? よくよく精査してね』と言った閣僚が誰なのかと、内閣総理大臣しかいないのではないかと私は、思うわけです。そこは、お認めになられた方がいいんじゃないかということを申し上げてるんです」と問いかけた。
尾崎官房副長官は「閣議の中で誰がどのような発言をということについては公開をしないこととなっておりますので、そこはお許しいただきたいと思いますが、いずれにせよ、閣議の中で話題になりましたのは、この法案の特に附則の部分などが非常に規定が複雑であるということもあります。この法案の条文そのものについては『了』とするものの、『この附則の構造などについて少し確認しておいてね』という話が出て、そのことを我々として確認をさせていただいておったということでございます」と回答。
ここで川内議員の表情が明るいものに変わる。
川内議員が「『法案の構造などについて確認をしておいてね』という『ね』がついたところは、もう高市さんがそれを言ったんだということを、そこはかとなくね。やっぱり(尾崎正直)副長官は正直な方だなと。私はね、大変心から尊敬をし、敬意を表したと思います」と話すと議場内に大きな笑い声が起きた。
(ABEMA NEWS)
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