さらに、たくみが衝撃を受けた声優として名前を挙げたのは勝生真沙子。「立体的な表現で、演じているときは飄々として力も入っていないのに、オンエアを見たときの表現力に圧倒された。あんなに力を抜いているのに表現がおばけみたいで…。想定以上の魅力が詰まっていて、こうなりたいと思ったし、そのキャラクターの魅力を引き出せたらそれでいいと感じた」と語った。熊谷は「こういうことを言うと早いかもしれないけど、生涯現役で健康に声優を続けたい。もっと具体的には、全国公開の映画で声優をやりたい。劇場作品ならではの臨場感を味わってみたい」と今後の目標を語る。

 一方たくみは「楽しく生きる」と話し、「声優以外に楽しいと思えるものが見つかったら辞めるかもしれない。でも今はそれ以上のものがないから声の仕事や舞台を続けている。最終的には“楽しかった”と思って死にたい。まだまだこの世界で生きていたいし、もっと上手くなりたい。熊谷くんとも共演作を増やしたいし、尊敬する先輩方と面白いことをしたい。そのための努力は続けたい。声優としてだけじゃなく、人間・たくみ靖明として勝負できるようになれたら」と語り、熊谷も「わがままを言うなら、ずっとご一緒させてください」と深く頭を下げた。

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