【SVリーグ】Astemoリヴァーレ茨城 2ー3 KUROBEアクアフェアリーズ(12月6日・女子第9節)
女子バレーボールで、ネットを越えたところから“ストン”と落ちる不思議な軌道のサーブが炸裂。相手レシーバーが前のめりにコートに崩れ落ちると、大事な場面でのエースに味方ベンチが歓喜の舞を披露した。
大同生命SVリーグ女子の第9節、KUROBEアクアフェアリーズは敵地でAstemoリヴァーレ茨城と対戦。試合終盤、アリーナを沈黙させる“一撃”が生まれた。
フルセットにもつれ込んだ激闘は、第5セット3―2とKUROBEが先行。ここで登場したのはサーブの名手として知られるオランダ人のアイリス・ショールテンだ。191cmの長身アウトサイドヒッターは、ラインギリギリでジャンプすると、強打ではなく柔らかなフローターを繰り出す。すると、ネットを越えたところでスッと軌道を変え、まるで野球の“フォークボール”のような急落下を見せながらコート前方に決まった。
対峙したAstemoの岡部詩音も変化に対応しきれず、急遽ダイビングで拾いにいくも届かず、その場にうつ伏せになってこの失点を悔しがった。
昨季からKUROBEでプレーするショールテンは、シーズン終了後に退団が発表されたものの、再契約が決まり、今季もチームでプレー。今季は254本のサーブを打って、エース18本、効果97本で効果率は16.1%という驚異的な数字を誇り、Astemoのマッケンジー・メイに次ぐSVリーグ2位にランクインしている。昨季の44試合で26本を上回るペースでサービスエースを量産。チームのキーマンとして際立つ活躍を見せ続けている。
なお、SVリーグは現在、令和7年度天皇杯・皇后杯 JVA全日本バレーボール選手権大会が開催中のため2週間の中断期間に。リーグは男女ともに12月27日から再開される。
(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)

