プロレスリング・ノアの若き挑戦者・OZAWAが投じた一石が、波紋を広げている。2026年1月1日の日本武道館大会でGHCヘビー級王座に挑むOZAWAは、応じたインタビューでかつての道場長でありNOAHの現エース・清宮海斗と、王者・Yoshiki Inamuraによる若手指導体制を痛烈に批判した。
OZAWAは入門当時を振り返り、自身の同期や先輩後輩が次々と辞めていった事実を明かす。「兄弟子が3人いて、生き残ったのは俺だけ。後輩の代でも3人いて、大和田(侑)だけが生き残った」と語り、その原因が当時の指導体制にあったと示唆する。
当時、コーチ役を務めていたのが清宮とYoshikiだった。Yoshiki自身は「すごいオールドスクールというか、トラディショナルなやり方」と振り返るが、OZAWAの見解は異なる。
「清宮はね、本当に同じ日本語を喋っているのかこいつはっていう指導方法で。『バーンって飛んで、バーンって受け身取れ』っていうのを延々と繰り返す、感覚派なんだよね」
具体的な理論ではなく、擬音語を用いた感覚的な指導により、意思疎通が取れずに辞めていく練習生たち。OZAWAは清宮を「上から言われたことをただひたすらオウムのように喋っているだけの、何も考えてない空っぽな人間」と切り捨てた。
その清宮の横にいたYoshikiに対しても、OZAWAの評価は辛辣だ。「Inamuraっていうのは、自分の中に1本芯が通っていない。ひたすら上の人間の顔色を伺う」と分析。寮内で起きたトラブル(兄弟子の飲酒)を、当事者間ではなく会社に報告したYoshikiの行動を「先生にチクることで忠誠を誓う、小学校の女子みたいなこと」と揶揄した。
一方のYoshikiは「身を預かっている者としてはそこをしっかりエデュケート(教育)しなきゃいけない」と正当性を主張するが、両者の溝は埋まりそうにない。
「Inamuraが海外に行ってからというもの、次の年入ってきた練習生も、ちゃんと短いスパンでたくさんデビューできた。これはね、偶然じゃないと思うな」と語るOZAWA。生き残った者の自負と、旧体制へのアンチテーゼを胸に、元日のメインイベントで革命を起こせるか。

