
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、日本伝統のカモ猟で各国の大使らをもてなす『鴨場接待』に、初めて単独で臨まれました。
【画像】カモがそばを離れず…ハプニングも 愛子さまが初の単独『鴨場接待』

埼玉県越谷市にある鴨場。16カ国の大使らが参加しました。
宮内庁の鴨場では、野生のカモを無傷のまま捕獲する独特の技法で行われています。

冬になると、シベリアなどから、野生のカモが、元溜(もとだまり)と呼ばれる池に飛来します。そこを、訓練されたアヒルで誘導し、絹糸でつくられた叉手網(さであみ)を使って、カモが飛び立つところを捕獲します。
江戸時代に、将軍家や大名家が行っていたものを、明治になり皇室が継承しました。

捕獲したあとは、標識をつけて放鳥します。
愛子さまから放たれたカモが、愛子さまのそばから動きません。
戸惑いの表情をされ、助けを求められます。
招待客
「愛子さまが好きだから、そばにいたいのです」
古くから、外国要人をもてなす場として、活用されてきました。

名古屋大学 河西秀哉准教授
「西洋の狩猟は、どうしても獲物を撃つ、殺してしまう部分がある。ところが、鴨場は、傷つけずに捕獲する、殺さない。非常に日本的な殺生がない狩猟の在り方なのです。それが外国の人たちに、人気のある要因ではないかと」
宮内庁には、2カ所の鴨場があります。
千葉県にある新浜鴨場は、天皇陛下が、雅子さまにプロポーズした場としても知られています。
1羽目が飛び立たなかった愛子さま。別のカモで、放鳥に成功されました。
大使たちからの拍手に、愛子さまは、笑顔を見せられました。
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