「走行中にマフラーから火が」山手トンネルで出火…3時間 閉じ込められた人も
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18日午後1時ごろ、首都高速道路の山手トンネルを走っていた車から火が出て、トンネル内は騒然となりました。

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トンネル内には、異常を知らせる警報が鳴り響きます。あたりは霧がかかったような状態になりました。

トンネルの入口
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トンネルの入口は封鎖され、避難が呼びかけられます。トンネル内で立ち往生となり、路肩の避難通路を歩いて、非常口から地上を目指す人もいました。

避難した人
「後ろの車の人が出たタイミングで、逃げた方がいいか聞いたら『煙だから避難した方がいいかも』と、財布と携帯だけ持って」

中央環状線
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1日、約33万台と、首都高で最も多くの車が利用する中央環状線に山手トンネルはあります。この影響で、外回りの半分近くが、一時、通行止めになりました。

原因は、走行中の車のマフラーから火が出たことでした。

火の出た車
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警視庁が運転していた男性に話を聞いたところ「後ろの車からクラクションを鳴らされ、確認すると火が出ていた」そうです。

通行止めは、約2時間半後に解除されました。

取引先に向かう途中で、約3時間、閉じ込められた男性。トンネル内で非常口を探したそうです。

トンネルに閉じ込められた人
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トンネルに閉じ込められた人
「周りを見渡したが、見当たらなく。どっちに逃げればいいんだろうと不安でした。(Q.車両にとどまるのがベスト)そうですね。あとは、ラジオを流して、ラジオの指示に従うか。どういう状況かわからなかった。煙が少しずつ広がっている感はあったので、どうなるか。どうやって身を守ろうか」

こんな人もいました。

トラック運転手
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トラック運転手
「社用車なので、車を置き去りにしちゃうと、会社の問題もあるので、どうしたらいいかなと。トラックに乗っている方は、車内で待機していて、自家用車に乗っている方は、どんどん非常口に行くような状態」

山手トンネルでは、2022年、路肩に止められた軽乗用車のタイヤが激しく炎上。2016年にも、軽ワゴン車のボンネットから出火するなど、火事は、何度か起きていますが、開通以降、死者は1人も出ていません。

さまざまな安全対策
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全長18.2キロ、車が走るトンネルとしては、日本一の長さを誇る山手トンネル。
その内部には、常時監視するカメラや、管制室から遠隔で放水する消火設備など、さまざまな安全対策が施されています。非常口は、約350メートル間隔で設置され、その数は221カ所です。

壁のレバーを下げるようす
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スライド式の非常口を開けると、中には階段があり、進んでいくと、緊急電話やベンチがある一時待機所があります。
さらに階段を上がると、地上への出口にたどり着きます。壁のレバーを下げると、出口が開く仕組みです。

18日も、避難した人たちは、その扉を使いました。

首都高速道路
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今回のようなトラブルに遭遇した場合の適切な避難方法について、首都高速道路は「火災車両を追い越さず、路肩に車を止めてほしい。非常口の案内は、約50メートル間隔で設置されているので、焦らずに路肩を歩き、非常口から避難してほしい」と呼びかけています。

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