
年の瀬でにぎわう浅草のかっぱ橋道具街です。皆さん、どんなものを買いに来ているのか。年末年始の料理に役立つ便利グッズにお客さんが殺到していました。
年末年始 料理のお悩みは?
50代
「お正月に使う和食器を探しに来た」
80代
「近くにいる娘が孫を連れて年末に家で集まる。豪勢なごちそうはないけどお食事をします。ささやかでも孫はかわいいですからね」
「おでんなどの時に水分が切れる(おたま)。あるようでなかったので買った」
ご存じ“料理道具の聖地”かっぱ橋道具街。年の瀬の準備に追われるお客さんで、大にぎわいです。
家族や親せきが集う、年末年始。この時期ならではの、料理のお悩みはありますか?
50代
「どこまでアクを取っていいのか分からない。どれがアクなのか、うまみなのか。どこまで取り続ければいいのかいつも悩む」
冬の醍醐味(だいごみ)といえば、アツアツのお鍋。でも、避けては通れないのが、“アク”問題。これを解決できる便利グッズは?
「飯田屋」6代目
飯田結太社長(41)
「こちら『セパレオ』です。汁をすくって流すだけで簡単にアクと汁を分けられる。今までにありそうでなかった」
こちらが、進化系アク取りおたま、「セパレオ」。ありそうでなかったポイントが、煮汁をすくって傾けるだけで、アクだけがお玉に残る特殊な注ぎ口。
さらに、穴あきお玉のように具材だけをすくえるだけでなく、普通のお玉のようにも使えるので、洗い物も増えません。1つで3通りの使い方ができる“万能お玉”というわけです。
年の瀬にけがをしたくない…
60代
「鍋とかおでんをやる時にすべらなくていいかなと。すべらない箸を買いたくて来た」
こんにゃくをはじめ、ツルツル食材が勢ぞろいの「おでん」。ですが…。
「ここ持ってもいける。これはヤバい。これは本当にヤバい」
「確かにすべらない。これスゴいです」
今年発売したばかり。その名も「ほんとうにすべらない菜箸」。ツルツルこんにゃくも、この通り。木本来の毛羽立ちを活かした進化系の菜箸。先端は蜜蝋(みつろう)でコーティングして、グリップ力がアップ!発売から3カ月、このお店だけで5000セットを販売した大人気グッズです。
一方、こちらの女性2人組からはこんな声が…。
60代
「しゃぶしゃぶのお店に行くと、ネギが細く切ってある。家でスライサーを使ってできる?」
大勢で食卓を囲むので、せっかくなら飲食店のような見映えの良さを、自宅でも再現したい。そこでお二人が見つけたのが。
「えぇ~!これはネギを…いろいろネギ用のがあるんだ」
こちらは、長ネギを簡単にカットできる専用スライサー。押しても引いてもカットができるので、とってもスピーディー。長ネギを傾ける角度を変えれば、小口切りにも、斜め切りもこんなにきれいに。
「便利!薬味もショショっとできたら良い」
年越しそばの薬味にも、大活躍です。
70代
「小さくなった食材をするのに手が心配なので探しに来た。大和イモとかぬるぬるするから、おっかない。こういうのではさむとムダなく使えていい」
年の瀬にもなって、うっかりけがはしたくない。そんな心配を解消してくれる便利グッズは?
飯田社長
「“野菜ホルダー”と呼ぶ道具。食材が小さくなる時にこれで押さえて、手をけがしないように。ホルダーの幅が狭くなったり広くなったり自在に広がる」
「家にあるやつに合わせてできる?」
飯田社長
「そうなんです」
こちらは、幅の調整ができるのが最大のポイント。料理道具に合わせて、まさにシンデレラフィットするんです。これで指先を気にせず、安全におろすことができます。
“謎の便利グッズ”どう使う?
かっぱ橋道具街の老舗・飯田屋。品ぞろえは8500種類以上。そんな中に、なぜか今の時期になると突如売り上げを伸ばすグッズがあるといいます。
飯田社長
「この道具も、売れるのが12月と1月」
突然ですが、クイズです。年の瀬になると、急激に注目されるというこのグッズ。見た目は、まるでおもちゃのようですが、れっきとした料理道具なんです。
60代
「これから(私も)必要かもしれない。ぜひぜひって感じ」
この時期ならではの、あるリスクの予防に役立つという便利グッズ。一体何だか分かりますか?
その正体は…包丁を使わずに、餅を細かく8等分にカットできるグッズです。
飯田社長
「お子さんやご高齢の方は餅をのどに詰まらせる事故が起きる。お餅おいしい。皆さん食べたい。そんな中で生まれたのが『モチワリ』」
使い方は簡単。まず受け皿に切り餅を入れて、フタを押し込みます。そこに、突起がついた赤いパーツを合わせると、カットされます。この時期おいしい、おしるこにも大活躍です。
かっぱ橋道具街のアイデア便利グッズは年末年始の料理を、便利に楽しくしてくれそうです。
