立ち往生を防ぐ新技術の融雪装置…年末に“強烈寒気”が列島直撃 あすは猛吹雪か
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25日夜から週末にかけて、全国の広い地域で積雪が予想されていて、特に日本海側の地域では、大雪と暴風雪に警戒が必要です。

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各地で、対策が行われていました。

青森県弘前市
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青森県弘前市。桜をモチーフにしたイルミネーションが、クリスマス夜を彩ります。特別なライトアップが施された木々。こうした木が、約1年前、市内を襲った大雪によって、甚大な被害を受けました。

青森県弘前(1月)
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弘前市は、今年、1月としては観測史上最大となる126センチの積雪を記録。公園の木々は、重みに耐えらず、次々と折れ、松や桜など、合わせて57本の木に被害が出ました。

弘前市役所公園緑地課 鳴海淳課長
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弘前市役所公園緑地課 鳴海淳課長
「いきなりものすごい量の雪が降るようなことがあれば、倒木の危険もあるが、危ない木は、1月の倒木の後に伐採している。ある程度、対策できたなかなと。現在、雪がゼロなんですよ。一気にまとまって降ったりするので、なかなか対応するのが難しい。いま降ってない分、いきなりどんと降られると怖い」

寒気の様子
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列島に迫る強烈な寒気。26日にかけて、平地に雪を降らせる目安、マイナス6度の寒気が流れ込むため、九州から北海道の日本海側を中心に、幅広い地域で警報級の大雪となる恐れがあります。

福井県あわら市
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福井県あわら市の国道8号。路面には、細い切れ込みが一直線。何やら黒い帯状のものを埋め込んでいきます。

櫻井幹大記者
「電気によって温められる100メートルの長い発熱シートを、道路に切れ込みを入れて埋め込んでいます」

「カーボン和紙発熱シート」による検証
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新潟県で行われた検証の様子。発熱シートが埋め込まれた道を見てみると、みるみるうちに路面が現れました。

水を使う融雪パイプを埋設するより、コストは2割減なうえに、施工日数は、4分の1に短縮できるメリットがあるそうです。

福井河川国道事務所道路管理課 笹嶋和彦課長
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福井河川国道事務所道路管理課 笹嶋和彦課長
「従来ですと、舗装を一度、全部はがし、その下に発熱するユニットを埋める必要があったのですが、大幅な工期の短縮、費用も抑えられる」

16キロの立ち往生
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国道8号といえば、いまから7年前。5日間にわたって断続的に降り続いた大雪で、16キロにも及ぶ大規模な立ち往生が発生し、1500台の車が滞留する事態となりました。

こうした経験を経て、ロードヒーティングを施しました。

福井河川国道事務所道路管理課 笹嶋和彦課長
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福井河川国道事務所道路管理課 笹嶋和彦課長
「今年、初めての雪とですので、車のスタックに備えて、我々も万全に対策をしてまいりたい」

鳥取県で生鮮食品を運ぶ運送会社。
予定の前倒しや、ルートの確認を行いますが、ドライバーは、念には念を入れた装備をします。

小椋運送 小椋暢介社長
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小椋運送 小椋暢介社長
「こういった携帯トイレ、一応、持たせています」

NEXCO西日本
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NEXCO西日本は、岡山県や鳥取県の一部区間で、予防的通行止めを行う可能性があると発表しました。

JR西日本
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JR西日本は、25日、大雪が見込まれるため、『寝台特急サンライズ瀬戸・出雲』を全区間で運休すると発表。北陸線など、在来線の一部列車で、運転を取りやめるとしています。

さらに、26日は、強い冬型の気圧配置の影響で、北風が吹き荒れるため、猛吹雪にも注意が必要です。

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