
人生100年時代と言われるなか、シニアの新たな働き方として去年から国家資格となった“日本語教師”を選ぶ人が増えています。
国家資格 最短半年で取得可能
日本語教師 豊島洋一郎さん(66)
「今の私に比べて、42年前の私は髪の毛が多いです」
都内の日本語学校で教壇に立つのは66歳の豊島洋一郎さんです。65歳になるまで40年以上勤めた出版社を退職し、セカンドキャリアとして日本語教師を選びました。
豊島さん
「私よりも10年ぐらい前に先に辞めて、日本語教師になっている人がいて。(日本語教師の)興味をその段階で持った」
国が認める日本語学校で教師になるには、去年から「登録日本語教員」という国家資格が必要になりました。
資格は最短半年で取得することができ、有効期限はありません。
外国人に日本語で日本語を教えるための資格なので、外国語力は一切問われません。
セカンドキャリア やりがい感じる
豊島さん
「日曜日の予定は?と聞かれた時、ゴロゴロする予定。間違ってはいないが、ちょっとおかしい。むしろゴロゴロするつもりと言った方が、感じとしては伝わる。さっきは予定と言い換えられたが、今度はちょっと違う使い方に」
この日の授業は、日本で働くために中級から上級の日本語を習っている生徒向けでした。
日本の文化が好きで、来日して半年、将来はソフトウェア関連の会社を日本で起業したいというインド人受講者は次のように話します。
「(Q.先生の授業はどうだった?)いいと思う。いつもより分かりやすい。時々面白いところもあるが、授業に来るのは楽しい」
豊島さんはやりがいを感じているといいます。
豊島さん
「きょうも少しあったが、反応が来て、ある程度面白がってくれてそうと思ったり、笑ってくれるところがあると、こちらもやりがいがある気がする。元気ももらえる。最終的には(生徒が日本語を)できるようになってもらうのが一番」
豊島さんのようにセカンドキャリアで日本語教師を選ぶ人は多いといいます。年代別で見ると、60代が最も多く、全体の半数以上が50代以上となっています。
豊島さん
「養成学校に行った時、友達にもなったが同年代の人が結構いて、60代ぐらいの方が増えている感じは実感としてある」
実際に日本語教師の国家資格を目指す60代の男性は次のように話します。
日本語教師養成講座 受講生
「新しいことを覚えるのが楽しい感覚を久しぶりに味わった。私60代だが、健康であれば、元気であれば70(歳)過ぎまで、できれば75くらいまでいけたら」
(「グッド!モーニング」2025年12月26日放送分より)
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