「利用者も職員も笑わせたい」
パッション屋良は利用者を飽きさせないため自前の小道具を使う工夫もしており、ときにはちょっとしたユーモアも織り交ぜる。だが、笑いをとるのは「芸人だから」というだけではないという。
パッション屋良「利用者のおじいちゃんおばあちゃんに楽しんでもらうのは大前提ですが、介護職の人はかなり疲れていることも多い。そういう方々も癒せたら、というコンセプトだ。利用者も職員も笑わせたい」
その優しい気持ちは届いているようだ。
職員「いつも笑いをくれる。スタッフも一緒に楽しんでいて、雰囲気が変わる。利用者も楽しみにしている」
パッション屋良「利用者の方々の運動制限や条件などは一通り把握しています。年月が経つと出来たことが出来なくなる人もいる。その中でもみんなと一緒にやれることや、出来ないなら出来ないなりに工夫をしていますが(笑いの)営業をしている感覚に近いです。『今日も楽しかった、ありがとう』と言ってもらえるのがやはり一番うれしい」
「人を喜ばせることに変わりはない」
