■連立入りの可能性は?

連立入りを模索?
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 玉木代表は、東京都内の講演で「(日本の政治状況は)まだ連立交渉のただなかにある」「どこまで突っ込んでいくか模索している最中」などと発言した。これには「正確に言うと『政策実現のあり方を模索している』。今までは2大政党制での政権交代か、連立入りしないと政策実現できなかった。しかし今回、そのどちらでもないパターンで政策実現できた。多党制で、どの政党も衆参過半数を取れない時代には、政策実現のパターンもいろいろある」と補足する。

 また、「ただ我々も実現する以上は、責任を負わないといけない。どこまで責任を負うのか。連携のあり方にグラデーションが出ており、これからどういう形で政権運営や政策実現に向き合っていけばいいか模索している。そうした意味合いで発言した」と説明した。

 その上で、連立入りについては、「片足でも突っ込みたい」とする。「政党間の関係は信頼が大事だ。2024年12月に3党合意したにもかかわらず、石破政権にそれをほごにされてきたため、公党間でのコミットが難しかった。自民党は大きい政党で、総裁や幹事長で決まっても、党内に関所がいっぱいあるため見極めたかった」。

 そして、当時を振り返り、「政党同士だから騙された方が悪いとは思うが、二度と国民を騙してはいけない。公党間で約束できるか、1個ずつ確認した上で、もしできれば、我々もその分は踏み込む。熟成された信頼度に応じて、連携の深さも幅も広がっていくのは当然だ」と語った。

■「今の維新のあり方も実は連立ではない」
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