高市内閣は高支持率も…自民党支持率は低迷 政局は“戦国時代”の様相
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 2025年、初の女性総理が誕生した。そして、公明党が連立を離脱し、日本維新の会が連立入りした。そのように政治の世界でさまざまな変化があった。

【画像】高市内閣発足から約2カ月 高支持率の理由は?

高市内閣は高支持率も…自民党支持率は低迷

 まずは、高市政権の現在地を見ていく。

政局は“戦国時代”の様相
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 高市政権の今後を占うということで、来年の干支(えと)「午(うま)」にちなんで、馬に乗った戦国武将に見立てた高市早苗総理大臣のイラストとともに見ていく。

 高市総理率いる自民党は、日本維新の会と連立を組んだことで、何とか「政権与党」という立場を維持して、臨時国会を乗り切った。

 ただ、そこに立ちはだかるのが、立憲民主党をはじめとする野党で、年明けから来年度予算に向けた攻防が始まる。

 ちなみに、直江兼次が「愛」という前立てだったので、高市総理は「働」。日本維新の吉村洋文代表は、議員定数削減ということで「削」の前立てになっている。そして、立憲民主党をはじめとする野党が政権奪取するぞということで野田佳彦代表の前立ては「奪」になっている。

高市内閣の支持率
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 高市内閣発足からおよそ2カ月経って注目されているのが、その支持率の高さだ。

 今月にANNが行った世論調査では、高市内閣を「支持する」という人が63%で、「支持しない」が19.4%と、高い支持率を維持している。

 その理由として「政策に期待が持てるから」という声のほかに、「高市総理の人柄が信頼できるから」といった声も多かった。

自民党の支持率
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 一方で、懸念として挙げられるのが自民党の支持率だ。

 ANN世論調査の政党別支持率では、自民党を「支持する」と答えた人は全体の36.7%。

 これを菅内閣、岸田内閣、石破内閣、それぞれの発足から2カ月経ったころの自民党の支持率と比較すると、菅内閣(48.2%)や岸田内閣(41.0%)の時代を下回っていて、石破内閣(35.2%)とほぼ変わらない水準となっていて、高市政権となっても下がった自民党の支持率が戻っていないとも指摘されている。

自民と国民民主が急接近?

 連立の枠組みを巡る動きを見ていく。

連立の枠組みを巡る動き
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 安定しているようにも見える高市政権だが、一時、維新との間で距離が出てしまうと指摘される事態にもなったという。背景には議員定数の削減を巡る自民党の対応が関係しているという。

 そんな中、自民党と急接近していると言われるのが、玉木雄一郎代表率いる国民民主党だ。

自民党と国民民主党が急接近?
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 18日、自民党と国民民主党は「年収の壁」を178万円まで引き上げることで合意した。

 そのことを受け、玉木代表は来年度予算について「成立に向けて、しっかりと協力していく」としたうえで、23日には高市政権との連携について「模索している最中だ」と発言した。

 こうした動きを受けて日本維新の会の藤田文武共同代表は、国民民主党の連立入りを「ウェルカムだ」と歓迎しつつも、自民と維新が結んだ連立合意書の内容をすべて受け入れることが前提条件だと、国民民主党を牽制(けんせい)する姿勢も示している。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月29日放送分より)

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