Perfume（パフューム）のメンバープロフィールを紹介グループ名の由来、代表曲も

　1999年に結成され、これまで数々のヒット曲や世界的興行を成功させている音楽ユニット「Perfume」（パフューム）。2026年から“コールドスリープ”という表現で活動休止を予定しており、2025年のNHK紅白歌合戦に出場が決定するなど、動向が再び注目されている3人のプロフィールや代表曲について紹介していきます。

Perfume（パフューム）とは？
グループ名の由来
公式ファンネーム
Perfumeメンバーのプロフィール
あ〜ちゃん

かしゆか
のっち
Perfumeの主なリリース曲
Perfumeの公式SNSなど

Perfume（パフューム）とは？

　広島県出身のあ〜ちゃん、かしゆか、のっちの3人からなる「Perfume（パフューム）」は、独自のテクノポップサウンドと、一糸乱れぬ超絶的なダンスパフォーマンス、そして最先端のデジタル技術を駆使した演出で、国内外から高い評価を得ているガールズユニットです。

　2000年に、広島の「アクターズスクール広島」にて、あ〜ちゃん、かしゆか、河島佑香の3人で結成されました。翌年に河島さんが脱退した後、のっちさんが加入し現在のメンバー構成となります。2003年に活動拠点を東京へ移すと、音楽プロデューサーに中田ヤスタカ氏（CAPSULE）を迎え、アイドルポップスとテクノが融合した唯一無二のスタイルを確立しました。しかし、ブレイクまでは時間がかかり、チラシ配りや路上ライブを行うなど、数年に及ぶ地道な下積み時代を経験しています。

　大きな転機となったのは2007年です。公共広告機構（現：ACジャパン）のCMソングに起用された「ポリリズム」が、その中毒性のあるサウンドと、幾何学的な振り付けで大きな話題を呼びました。翌2008年にはアルバム『GAME』で自身初のオリコン1位を獲得し、同年のNHK紅白歌合戦に初出場を果たします。

　彼女たちのライブでは、3Dスキャン、LED、ドローン、AR技術など、常に最新のデジタル技術をライブ演出に投入し、視覚的な驚きを提供し続けています。これらの革新的なステージは世界中から注目され、2012年からはアジア、欧米を含むワールドツアーを定期的に開催しています。2019年には、世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に、J-POPのガールズグループとして初めて出演し、その圧倒的なクオリティで現地の観客を熱狂させました。

　そして2025年、同年末をもって“コールドスリープ”（活動休止）することを宣言。今後の動向にますます注目が集まっています。

グループ名の由来

　Perfumeはもともと英語で「香水」の意味を持つ言葉ですが、結成当時のメンバーの名前にいずれも「香」という文字が含まれていたことから名付けられたと明かされています。

公式ファンネーム

　Perfumeには決められた公式ファンネームはありません。

Perfumeメンバーのプロフィール

　ここからは、Perfume（パフューム）のメンバー3人のプロフィールを紹介します。

あ〜ちゃん

本名： 西脇綾香（にしわきあやか）
生年月日： 1989年2月15日
出身地： 広島県
血液型： A型

　Perfumeの結成を呼びかけた発起人であり、グループの精神的柱です。ライブの構成や演出にも深く関わり、時に数十分にも及ぶ熱いMCは「あ〜ちゃん節」としてファンに愛されています。歌声は非常にキュートで華やかですが、パフォーマンスに対しては非常にストイックな完璧主義者。性格は天真爛漫で涙もろく、大の「パジャマ好き」としても知られ、自身のパジャマブランドをプロデュースするなど、ファッションへのこだわりも持っています。

かしゆか

本名： 樫野有香（かしのゆか）
生年月日： 1988年12月23日
出身地： 広島県
血液型： A型

　トレードマークの「黒髪ストレートロング」と、透明感のあるウィスパーボイスが特徴です。ライブでは主に小悪魔的な可愛さと、しなやかなダンスで観客を魅了します。また、非常に好奇心旺盛で知的な一面を持ち、雑誌での連載を通じて日本各地の工芸品や文化を紹介するなど、文化的な活動にも精力的です。大の動物好き（特にリヨンという名の猫を溺愛）である一方、実はアイスクリームが大好きという可愛らしい一面も持っています。

のっち

本名： 大本彩乃（おおもとあやの）
生年月日： 1988年9月20日
出身地： 広島県
血液型： A型

　シャープな「ボブヘア」がトレードマーク。クールなルックスと、ダイナミックでキレのあるダンスパフォーマンスが最大の武器です。ステージ上では圧倒的なカリスマ性を放つ一方で、私生活では「超」がつくほどのインドア派でゲーマー。雑誌の連載でゲーム実況者にインタビューを行うほどゲームを愛しています。性格は少しマイペースで天然なところがあり、そのギャップが多くのファンを虜にしています。

Perfumeの主なリリース曲

「チョコレイト・ディスコ」（2007年）

バレンタインの高揚感を「ディスコ」という言葉の反復で表現した、極めてシンプルかつ中毒性の高い楽曲です。中田ヤスタカ氏によるミニマルなトラックと、MIKIKO氏によるキャッチーな振り付けが完璧に融合しています。それまで「バレンタイン・キッス」一択だった日本のバレンタインソング界に、20年ぶりに新たなスタンダードを打ち立てました。当時、木村カエラさんがこの曲をラジオで絶賛したことが、Perfumeが広く世に見つかる大きなきっかけとなりました。

「ポリリズム」（2007年）

アイドル歌謡としては異例の「ポリリズム（異なる拍子を同時に走らせる技法）」を間奏に取り入れた、実験的かつポップな名曲です。機械的な無機質さと、3人のひたむきな歌声が絶妙なコントラストを生んでいます。この曲のヒットにより初のNHK紅白歌合戦出場を果たし、社会現象となりました。さらに、ピクサー映画『カーズ2』の監督がこの曲を気に入り、挿入歌に起用。Perfumeが「日本のカルチャー」として世界に認識される第一歩となった、歴史的に重要な一曲です。

「FLASH」（2016年）

映画『ちはやふる』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。競技かるたを彷彿とさせる、空手やカンフーの動きを取り入れた「静と動」の激しいダンスが特徴で、Perfumeが単なるアイドルではなく、高度な身体能力を持つ「パフォーマー」であることを証明しました。デジタル配信で自身最大級のヒットを記録し、初期のファンだけでなく若い世代へも人気を再燃させました。近年のライブ演出では、この曲に合わせてレーザーや光が3人の動きと完璧に同期する演出が定番となっており、彼女たちの「テクノロジー×身体性」の到達点とも言える楽曲です。