朝倉未来、1R衝撃パウンドKO負けで王座戴冠ならず試合後は担架で搬送無敗の最強王者シェイドゥラエフの猛攻に沈む激動の2025年…悲願成就は持ち越し

　2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで「RIZIN 師走の超強者祭り」が開催され、メインイベントのRIZINフェザー級タイトルマッチで朝倉未来が無敗の現最強王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフに1ラウンド、無念のパウンドKO負けを喫した。自身3度目の王座挑戦、3度目の正直でも悲願達成ならず。2025年大みそか、“路上の伝説”最後の決戦に白星は輝かなかった。ダメージが大きな朝倉は試合後、担架で搬送された。

【画像】担架で搬送される朝倉未来（複数カット）

　朝倉は、試合2日前に行われた公式イベントで「もう覚悟は決まってるんで。しかも本当にやることやってきたんでかましますよ」と榊原CEOを前にして晴れやかな表情で語った。さらに朝倉が「楽しみです。どんぐらい強いのか楽しみだし」と続ければ、榊原CEOが「まぁ、強いだろうね」と苦笑。すると朝倉は「さすがにバケモノだとは思いますけど、俺なら勝てると思ってるんで」と澱みなく言い放っていた。

　そんな朝倉の様子に榊原CEOは「客観的に見ないといけないけど、なんか起きる予感じゃないけど、未来と平本がやるときと未来のメンタルも全然違うと思う。圧倒的に向こうの下馬評が高い。未来がどうひっくり返すかという中で、色んな事を考えて向き合う試合になると思う」と期待を込めていたが、無敗王者の壁は、思った以上に高かった。

過去2度の王座決定戦（斎藤裕戦、ヴガール・ケラモフ戦）で涙を飲んできた朝倉にとって、3度目の正直も届かず。2024年夏の平本蓮戦でのKO負けでの完敗から一度は引退を示唆した朝倉だったが、2025年に入り“路上の伝説”らしく逆襲を開始。5月に前王者・鈴木千裕、7月には宿敵クレベル・コイケを下してリベンジに成功し、このタイトルマッチまで上り詰めたが、この負けでRIZINでの戦績は13勝5敗に。格闘技界のアイコンとしての去就、2026年の動向に改めて注目が集まる。

■朝倉未来 RIZIN全戦績一覧（18戦 13勝 5敗）

1.RIZIN.12（2018.8.12）
対戦相手：日沖発
結果：1R 3分45秒 TKO勝ち

2.RIZIN.13（2018.9.30）
対戦相手：カルシャガ・ダウトベック
結果：3R 判定勝ち（3-0）

3.RIZIN 平成最後のやれんのか！（2018.12.31）
対戦相手：リオン武
結果：2R 2分39秒 TKO勝ち

4.RIZIN.15（2019.4.21）
対戦相手：ルイス・グスタボ
結果：3R 判定勝ち（3-0）

5.RIZIN.17（2019.7.28）
対戦相手：矢地祐介
結果：3R 判定勝ち（3-0）

6.RIZIN.20（2019.12.31）
対戦相手：ジョン・マカパ
結果：3R 判定勝ち（3-0）

7.RIZIN.21（2020.2.22）
対戦相手：ダニエル・サラス
結果：2R 2分34秒 KO勝ち

8.RIZIN.25（2020.11.21）※RIZINフェザー級王座決定戦
対戦相手：斎藤裕
結果：3R 判定負け（0-3）

9.RIZIN.26（2020.12.31）
対戦相手：弥益ドミネーター聡志
結果：1R 4分20秒 KO勝ち

10.RIZIN.28（2021.6.13）
対戦相手：クレベル・コイケ
結果：2R 1分51秒三角絞め負け（一本）

11.RIZIN LANDMARK vol.1（2021.10.2）
対戦相手：萩原京平
結果：3R 判定勝ち（3-0）