2025年10月31日から4週間限定上映された特別編集版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』。そこで同時上映された『鉄血のオルフェンズ』10周年記念新作短編「幕間(まくあい)の楔(くさび)」では、2015年10月から放送されたTVシリーズ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第1期のあとのエピソードが描かれている。
本記事では、「幕間の楔」の見どころはもちろん、ユージン・セブンスターク役の梅原裕一郎と昭弘・アルトランド役のたくみ靖明に行ったインタビューより、TVシリーズの放送終了から約8年の月日が経ち、さらに物語の幕間を改めて演じることの大変さにについて語られた内容をお届けする。
——本作の時系列は『鉄血のオルフェンズ』第1期のあとのお話になりますよね。第2期まで演じ切ったうえで、あらためてその時系列で演じるのは大変だったのではないかと。
梅原:そうですね……ユージンを演じ切った後ということもありますが、(第2期の)アフレコが終わってから8年の月日が経っていて、その間に演じ方やアプローチの違いなど、自分なりにいろいろな経験をして変わっていった部分もあるんです。視聴者の方も過去のユージンを求めていらっしゃるでしょうし、そことの差が出てしまうと地続きにならないので。
たくみ:そうだよね。
梅原:その音の差をチューニングするために、TVシリーズを見返しました。ユージンの持つ未熟さのようなところは、当時がむしゃらに演じることで年齢的なこともあって勝手に出ていたのですが、8年越しに演じるとなると、その未熟さに自ら近づいていかないといけない。自然ではないかもしれないけれど、自然に聞いていただきたいという部分が難しかったですね。家で練習しているときも、ちょっとまだユージンっぽくないな、貫禄あるなって(笑)。
たくみ:そこまでだったんだね! 逆にその音源を聞いてみたいけれど(笑)。
一同:(笑)
梅原:そういうところから役作りをしていきましたが、実際にアフレコが始まってみると、ほかの役者さんもいらっしゃる中で、本当に当時に戻ったような気持ちになりました。そこからおのずと、未熟さやがむしゃら感というものも、あまり気負わずに本番では出すことができたのかなと思っています。
たくみ:(アフレコ現場では)そんな風には見えなかったけれど、けっこう苦労したってことだよね?
梅原:前々日、前日くらいが特に「やばいな」って思っていましたね。
たくみ:あの仕上がりを見ちゃうと、意外だよねって思っちゃう。でも関係性って大事だよね。実際に掛け合って話してみて、そのときに浮かんだ気持ちや、音を聞いて出た声が、そのキャラクターの声になる感覚ってあるよね。
梅原:そうですね。
「おじいちゃんみたいな声だったよ」






