京都 竹林“落書き”人気観光地でも 嵐山“新対策”も続く被害
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 京都の観光地で相次ぐ竹林への落書き被害。「千本鳥居」で知られる人気観光スポット「伏見稲荷大社」周辺でもアルファベットやハートマークなどたくさんの落書きが。

【画像】落書きを隠すために緑色のテープが貼られた竹

伏見稲荷周辺 被害100本超

 日本古来の景観を彩る竹に刻まれたアルファベット。人気観光地・京都で今、竹への“落書き”が深刻な問題になっています。

沖縄から
「雰囲気に合わない。やっている人がいる現状が日本人として悔しい」

伏見稲荷大社
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 1300年を超える歴史をもつ京都の「伏見稲荷大社」。鳥居がまるでトンネルのように連なる「千本鳥居」は、その幻想的な風景で人気を集めています。

 そんな伏見稲荷大社の周辺の竹林で竹への落書き被害が多発。竹林の一部を所有する中村さんも頭を悩ませています。

竹への落書き被害が多発
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竹林の一部を所有 中村晃さん(79)
「(Q.どういう落書きが多い?)英語やハートマークが多い。増え始めたのはインバウンドで外国人がよく通るようになってから。困ったもんやと思う」

 中村さんによると、周辺の竹林ですでに100本以上の竹が落書きの被害に遭っているそうです。

「(Q.落書きはどういう所に多い?)手が届く所。柵があっても届く所。でも(柵の)中にもある。侵入して書いている」

 本来、入ってはいけないエリアにまで被害は及んでいるといいます。

中村晃さん
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「ルールとモラルは守ってほしい」

嵐山“新対策”も被害続く

竹林の小径
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 竹への落書きは市内の別の観光地でも…。嵐山にある竹に囲まれた神秘的な散策路「竹林の小径」でも去年から被害が相次いでいます。

落書きを隠すために緑色のテープが貼られる
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 目立つ所に落書きを隠すための緑色のテープが貼られています。

東京から
「せっかく楽しみにしてきたのにあれではガッカリって感じ」

東京から
「こんなにきれいなのに残念」
「こういう(緑のテープ)があるだけで残念」

 市によると、少なくとも350本の竹が落書きの被害に遭っているといいます。

 嵐山商店街の会長は、竹林の現状に嘆きの声を漏らします。

嵐山商店街 石川恵介会長
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嵐山商店街 石川恵介会長
「せっかくきれいな竹林が汚いですよね。本当に悲しい。こういう(緑のテープ)があるのが嫌ですよね。やっぱり悲しいなと思っている」
「ハートマークが象徴的やね。恋愛成就みたいな。SNSで上がっているのかもしれない」

 8日も、共同で看板を作成する嵯峨美術大学の学長とともに竹林の現状を視察。急ごしらえの対策に…。

石川会長
「美しくはないよね。でも一応困っているのは、なんとなく伝わる」

嵯峨美術大学・短期大学 江村耕市学長
「なんでこれをしているか考えてもらうことにはなる」

石川会長
「美しくないけど。決してきれいじゃないけど」

 英語や中国語など4カ国語の看板を設けて注意を呼びかけていますが、それでも落書きの被害はなくならず…。

石川会長
「やっぱり触れるから落書きされるということで、触れない範囲、手が届く範囲の二十数本を実験的に伐採してみました」

効果次第で今後も伐採を行う可能性も
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 去年、25本の竹を試験的に伐採。効果次第で今後も伐採を行う可能性もあるといいます。

音声アナウンス
「本日は嵐山におこしやす」
「竹林の竹を傷つけたり、ごみのポイ捨てもあきまへんので、ご遠慮くださいますようお頼み申します」

 先月から、音声アナウンスで注意を呼び掛けるなどさまざまな工夫をしていますが、対策にかかる費用を捻出するのも簡単ではありません。

「(去年)10月に地元でライトアップイベントをして、その収益もおかげさまで上がっている。本来は落書き防止には使いたくない。それも含めて景観もよくなるので使っていけるかなと」
「竹は本当にかわいそうに、枯れていくしかないので、落書きは心に刻んで、思い出は心に刻んで帰ってほしい」

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