■ストレス解消に期待の「座席予約システム」
フードコートの利用者同士の駆け引きをシステムで解決しようとする動きも始まっている。東京・町田市の「グランベリーパーク」では、実証実験として、フードコートの一部座席を有料で予約して利用できるシステムを導入している。スマートフォンなどでQRコードを読み込み、空いている時間を選び、クレジットカード決済することで座席を確保できる仕組みだ。
なぜこのシステムを導入したのか。東急モールズデベロップメント グランベリーパーク管理部の中村鎮至氏は「こちら開業6年を経過しまして、週末を中心に大変多くのお客様がいらっしゃいます。座席探しをされている様子が見て取れましたので、そこをうまく解決できればとの思いで導入に至りました」と語った。
システムの導入前、座席探しをする客の間ではトラブルが起こっていたという。「元々、週末の昼時を中心に混むところがあったので、先に座席を取っていただいてから、お店に食事を取りに行くというふうに施設としてお客様に案内にていた。座席に私物のハンカチとかを置いていく方も多いが、中には私物なのか、置いてあるものなのか、忘れ物なのかが視認しづらい状況があり、それでお客様同士でトラブルが発生していました」(中村氏)
また、席が空くのを待つ客が食事中の客に圧をかけていた事例も。「週末はなかなか席が空かないというところで、前いたお客様が食事が終わるのを見計らって無言のプレッシャーのようなケースがあったというのは聞いている。施設運営者としては、そういった状況に陥らないように、少しでも座席の回転率向上に施策を打っていけたらなと」。
導入して以降は、利用客から「ゆっくり食事ができて良かった」との声も届いたという。
このシステムを開発・管理し、様々な施設に導入しているイッツ・コミュニケーションズ アライアンス推進部の小松大洋氏は「後ろに立たれてしまうと食事を焦ってしまいますし、子ども連れであれば、子どもが予想できない動きもすると思いますので、プレッシャーになる。システム開発者としては、そういった事象を解決・改善できるようなものが提供できればと強く思う。(同様の予約システムを導入している)事業者からは、席を取る時間がなくなることで施設の回遊率が上昇するというお声をいただいている。スペースとしての価値を販売するというところも確かにあるが、その施設全体で、収益を上げていく一助となれば」と導入の意義を語った。
たんぽぽ白鳥「座席予約システム」「スタッフによる席誘導」を絶賛
