【写真・画像】「誰もがアンハッピー」複雑化する“性別ガチャ”「女性枠」は逆差別って本当? インドで意外な実験結果「凡庸な男性押し出され…」専門家「感情的な議論でなく客観的な評価が必要」 1枚目
【映像】「女性だからナメてかかられる」取材に答える20代医療系の女性
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 保護者が子どもに期待する将来(40歳時点)の年収について、男子の平均は約772万円に対し、女子は約634万円と、140万円近い格差があることが、ベネッセコーポレーション・NPO法人#YourChoiceProjectが共同で行った「保護者1800人へのアンケート調査」で明らかになった。子どもの頃は「男女平等」と教えられながらも、大人になるにつれて直面する現実の不平等。この状況は「性別ガチャ」とも呼ばれ、社会に波紋を広げているが、ニュース番組『わたしとニュース』では、背景や意外な事実を専門家が解説した。

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「誰もがアンハッピー」複雑化する性別ガチャ

 日本の男女の賃金格差は2024年時点で20.7%に達し、OECD加盟38カ国中35位と極めて大きい。慶應義塾大学の中室牧子教授は、この格差の特徴について、「日本の男女の賃金格差は、40代とか50代になってから大きくなると言われている。その通りだ。「チャイルドペナルティ」と言われるが、家族を持って、出産を経て、そこから差が開いていく」と指摘。

 中室氏は、格差解消のヒントとしてヨーロッパの研究を紹介。スウェーデンやデンマークでは、同じ学歴・仕事・パフォーマンスでありながら生じている男女の格差を可視化するために「エクセルシート」の利用を企業に義務付けたが、結果として「一気に男女の賃金格差が縮まった」という。

 オランダのフローニンゲン大学・田中世紀助教授は、現代の日本の「性別ガチャ」はより複雑になっており、女子だけでなく男子にも直面していて、「誰もがアンハッピー」になっていると指摘。「女の子は、幼い頃は性別で違いはないと育てられてきたにも関わらず、社会人になって男性優位の“見えないルール”に直面して不満が募っていく。その一方で男の子も、男子だけが難関大学に行き良い就職先に付かないといけないというプレッシャーにさらされる上、「大学の女性枠」など“見えるルール”でなぜか女性の方が優遇されている、不利益を被っているのは男性ばかりじゃないかという不満募っていくのではないか」分析する。

「女性枠」は本当に不公平か?
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