■混迷する世界情勢、日本の立ち位置は

世界の大国
拡大する

 では、これらの大国の中で、日本の立ち位置はどうすべきか。渡瀬氏は「日本に対する軍事的敵対国が存在する中で、唯一の同盟国であるアメリカとの関係を疑うのはかなり問題。むしろアメリカをいかに引き込み続けるかを議論すべきだ」と主張する。

 そしてアイデアとして、「『このまま中国が影響力を拡大すれば、いずれはハワイやグアムにも影響が出る』のように、西半球の利益と結びつけて、東アジアにアメリカを残すことが重要だ。東アジアにおいては、中国が覇権を握るのか、日米の自由主義国が影響力を保つのかを、日本が決める。アメリカの信頼性を下げ、中国やロシアを上げる議論はどうなのか」と問いかけた。

 周氏は「アメリカは日本が思っているような同盟国ではなく、一方的な片思いだ。トランプ氏は自国の利益のために、いつかヨーロッパのように日本を切る。そろそろ日本も覚醒して自分たちのやり方を取った方がいい」と提案する。

 東野氏は「ヨーロッパはアメリカからハシゴを外され、信じられなくなってきた。これが日本にだけ起きないとどうして言えるのか。ハシゴを外されてもいいように、準備はしておくべきではないか」と考える。「日本の周りは侵略国ばかり。ロシアや中国、北朝鮮と“ならず者国家”に囲まれて、アメリカは『うちは手を引く』と言っている。日本も別のプランを考えないといけない」。

 また、韓国との関係は「昨年も状況を見に行ったが、日韓には歴史問題がまだある。一緒に東アジアの安全保障環境の激変を見られる状況でなく、政治の力で何とかしないといけない」とした。

 服部氏は「国際政治はリアリズムで動いていて、日本のような強くない立場の国は処世術で生きざるを得ない。ただ、今回のベネズエラ奇襲は度が過ぎていて、国際社会の一員として、安易に同調すべきではない」とする。「トランプ氏が開けようとしているパンドラの箱を、必死に日本やヨーロッパが押さえている状態だ。単にアメリカに一体化すればいいという話ではない」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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