■解散で株価は「お祭りモード」?株高の可能性

経済アナリストの馬渕磨理子氏
拡大する

 「地政学リスクが高まるため、何かあった時に信じられる資産というのはゴールド。そういったところに投資のお金が今流れている。加えて、アメリカの財政の状況などいろいろなものを見た時に、『本当にドルって信頼できるの?』という疑念もあったりする。中央銀行 中国・インドなど含めて、国としてドルを買うのではなくて金を買う動きがある。長期的にゴールドは上昇トレンドが続いていく可能性がある」と語る馬渕氏。

 では、気になる円相場はどう見ているのか。高市早苗総理が衆議院の解散を検討しているとの報道を受け、インフレ加速への懸念が高まっている。

「高市政権としては、円安是正のために国民生活のことを考えた時に、ある程度為替は円高に振れた方がいいという考え方があるので、為替介入、あるいは(日銀が)利上げももう1回くらいするかもしれない。国民にとって『ちょっと旅行しやすいな』『物の値段が下がったな』と感じられるのは135円くらい。なかなかそこまでは下がりづらくて、なんとか140円代後半くらいまでにとどめたいのかなというふうに見ている」(馬渕氏)

 そして、一部報道で、高市総理が解散する意向を自民党幹部に伝えたと関係者が明らかにしたことで、現実味を帯びてきた解散総選挙。連立与党の維新・吉村洋文代表は「解散については総理の先見ですから、総理が解散をすると判断すれば、我々はいつでも戦う準備を整えています」とコメントした。

 一方の野党は批判を強めつつも、準備を本格化させる考えを示している。

「経済が大変な状況の時、円安が進んでいる時に、経済・国民生活をないがしろにする解散ではないのか。解散の大義はない」(公明党・斉藤鉄夫代表)

「手取りを増やすという大切な私たちの政策であり、国民が求める政策が滞ってしまうことが最大の心配」(国民民主党・玉木雄一郎代表)

「23日解散ならば相当程度早くやらないと、工事までの間には、少なくともね、ほぼいろんな調整が終わっているという形にしなければいけないと思いますので、急ぎたいと思います」(立憲民主党・野田佳彦代表)

 解散総選挙という政治的イベントはマーケットにどのような影響があるのか。馬渕氏は「株式市場は総選挙になれば株高だ。お祭りモードになるため、株はもう一段高になる可能性は十分ある」と予測する。

 これに対し、ニクヨ氏も「選挙期間中とかは株がどんどん上がっていくような傾向が今までもあったので、確かに“お祭りモード”はあるかもしれない」と同意した。

「高市トレード」とAIバブルへの懸念も
この記事の写真をみる(11枚)