【WWE】RAW(1月26日・日本時間27日/カナダ・トロント)
【映像】“苦節10年”、戸澤陽が“魂”の3カウントを奪った瞬間
ロイヤルランブル直前のトロント大会で、長年“コメディ枠”が定着してきた日本人スーパースターが突然の覚醒。難敵揃いの4Wayタッグ戦を制し、米マットで苦節10年、悲願の王座挑戦権を獲得した。
世界最高峰のWWEのリングで、日本人スーパースター戸澤陽が“在籍10年分”の物語が凝縮された大金星を挙げた。世界タッグ王座次期挑戦者決定フェイタル4WAYタッグ戦で、高角度バック・セントーンでジュリアス・クリードから3カウントを奪取。長年ジョバー扱いされてきた男の勝利に、祝福の声が広がった。
数日前にWWE在籍10年の節目で「WWEに来てから、もう10年くらいになる。期待されていたような結果は残せていない」と想いを綴った戸澤。この試合には、元WWE王者を擁するニュー・デイ(コフィ・キングストン&グザビア・ウッズ)、NCAA出身のパワーファイター集団アメリカン・メイド(ジュリアス・クリード&ブルータス・クリード)、ルチャスタイルの高速連係を誇るロス・アメリカーノス(ブラボー・アメリカーノ&ラヨ・アメリカーノ)という格上チームが揃い、戸澤とオーティスの”アルファ・アカデミー”は最有力視されていなかった。
試合序盤はニュー・デイとロス・アメリカーノスのテンポの良い連係が目立つ。中盤にはブルータス・クリードがトップロープから場外の全選手に向けて「ブルータス・ボール」を敢行し、完全な乱戦状態へと移行。オーティスは場外で鉄階段に叩きつけられてコーナーでぐったりし、戸澤はリング中央で集中攻撃を浴び続ける苦しい展開が続いた。
ターニングポイントは、コーナーに這い寄った戸澤がグロッキー状態のオーティスにタッチを受けた瞬間である。一度は2人にリフトされるもダブルDDTで逆転し、ラヨ・アメリカーノにスピンキックから投げっぱなしジャーマン・スープレックスを叩き込む。
その後「覚醒ゾーン」に入った戸澤は、場外へニュー・デイ、ロス・アメリカーノス、クリード兄弟に対して三連続トペ・スイシーダを決め、一気に主役へと躍り出た。シャツを破いて雄叫びを上げ、リング中央でウッズにスピンキックを叩き込む。さらに、介入に登場したニュー・デイの仲間グレイソン・ウォーラーの介入を排除した。好ライバル関係にあるタッグ王者ジェイ・ウーソも、場外でスーパーキックを放って部外者を完全排除。戸澤をアシストした。
ここでハイライトとなるシーン。グレイソンの攻撃でグロッキー状態だった戸澤を、相棒オーティスがコーナーでポンと叩き、タッチした瞬間に戸澤が目を見開いて復活。解説・堀江ガンツは「あ、目覚めましたよ!」「さあ行け!」と声を上げる。戸澤はトップロープからリング内に一人残されたジュリアスに高角度のバック・セントーンを決めて3カウントを奪った。
後半は目まぐるしく展開された戸澤のターンと、長年の苦労からの値千金の1勝に、ファンも大興奮。「もう泣ける」「戸澤の人生最良の日かも」「これは泣ける試合」といったコメントが相次いだ。海外レビューでも「この勝利はサプライズ」「長年の積み重ねが爆発した夜」「単なるお笑い枠ではなくなった戸澤」と、番狂わせとともに戸澤の活躍に称賛が相次いだ。
これで戸澤とオーティスは世界タッグ王座を持つ王者ジェイとジミーのウーソズへの挑戦権を獲得。女子インターコンチネンタル戦線で躍進著しいマキシン・デュプリに続き、お笑い軍団“アルファ・アカデミー”躍進の2026年をアピールした。”愛されキャラ”と常に”やられ役”が付き纏ってきた戸澤陽の10年目の逆襲が始まった。(ABEMA/WWE『RAW』)
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