投票用紙の書き方は?
「最高裁は三権分立における『司法』の中の頂点に立ち、国会が作った法律が憲法に違反していないかなどを判断する。また、最高裁が下した決定(判例)が地裁や高裁が判断するときにも大きな材料になる。ビジネスを進める上でも『最高裁にこういう判例があるからこういう行動はやめておこう』などの形で影響力を持つ。そんな権限を持つ最高裁の裁判官がその立場にふさわしいか、国民が確認することが大事なのだ」
━━国民審査の周期は?
「国民審査は衆議院議員総選挙の際に行われる。同じタイミングである理由は事務的な負担軽減に加え、3年に一度しかない参院選よりも頻度が高く、世論を反映させやすいからだとも考えられている」
━━投票用紙の書き方は?
「辞めさせたい人に『×』をつける。信任したい人、特に辞めさせたいわけではない人には何も書かない。もし『○』をつけたり応援メッセージを書くと無効票になる」
━━我々は何を判断材料にするべきか?
「審査を受ける人に関しての『審査広報』が発行されており、最高裁のホームページにも人となりなどが記載されている。また、弁護士や大学教授の団体が作るリーフレットには専門家視点の評価が書かれているし、独自にアンケートを行っている新聞もある」
━━過去に国民審査で辞めさせられた裁判官はいるのか?
「一人もいない。とはいえ、以前最高裁裁判官に話を聞いたところ『すごく緊張するし意識する』などと話していた。やはり国民審査の1票1票が裁判官のプレッシャーになっているようだ」
━━もし「×」が過半数を超えたらどうなるのか?
「裁判官は30日以内に東京高裁に訴えを起こすことが可能だが、異議が退けられたら罷免される。罷免された裁判官はその後5年間は裁判官に任命されない」

