『機動戦士ガンダムUC』や『機動戦士ガンダムNT』の音楽を担当し、ガンダムシリーズファンにもおなじみの作曲家・澤野弘之氏。特に『機動戦士ガンダムUC』の「UNICORN」は、物語を盛り上げる壮大な劇伴として印象に残っている人も多いだろう。
2021年に公開された映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に引き続き、全3部作の第2章となる『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』でも澤野氏が音楽を担当している。本作では主人公であるハサウェイ・ノアの苦悩と葛藤、ギギ・アンダルシアの内面描写など、第1章よりも濃い人間ドラマが描かれていく。
音楽を担当した目線からメインキャラクターであるハサウェイとギギの人物像について、インタビューにて話を伺ううちに、澤野氏の音楽制作アプローチの一端を垣間見ることができた。
——『閃光のハサウェイ』第1章の音楽では、ハサウェイとギギが曲名に組み込まれた「83UeI」や「G1×2」といった楽曲を手がけられていますよね。澤野さんから見たハサウェイとギギの人物像についてお話を伺えればと思っています。
澤野弘之氏(以下、澤野):ハサウェイに関しては、僕は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』も見ているので、過去にどういった行動をしていて、そこから『閃光のハサウェイ』で起こしている行動の裏にある葛藤や自らが進んで動かなくてはならないという心境も、多少はわかるのですが、ハサウェイのような心情は、やっていることは違っていても現代の人たちにも通じるところがあると思うんですよね。
たとえば仕事においても、葛藤を持ちながらでも自分が前に進めていかなくてはいけないという。だからどこか共感性もあるとは思いますが……実際にいたらめんどくさい人物だとは思います(笑)。
——同感です(笑)。ギギに関してはいかがでしょうか?
澤野:僕から見たらギギが一番感情移入できないキャラクターなのですが、独特なキャラクターですよね。どう表したらいいのか……。
——蠱惑的に大人びた一面もあれば、非常に子どもっぽい一面も見えるキャラクターだと捉えています。個人的には第1章でハサウェイとホテルの同室になったとき、水着に着替えているところを見られてしまったシーンで驚いていることから、人を惑わせるような言動を表面ではしつつも、内面はまだ年相応な子どもなのかなと。
澤野:なるほど、たしかにそうかもしれませんね。
楽曲制作時の思いは?- 日本語
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