中井が「何がですか?」と尋ねると、高倉さんは次のように話した。

「俺はずっと見てたけど、2歳半で父親を亡くして、二世だとか育ちがいいとか思われただろう。でも、お父さんが38歳で俳優で(亡くなって)、蓄財ができるわけない。苦労したろ」

 中井の父は俳優の佐田啓二さん。中井自身も、世間から「お坊ちゃん」と言われることに違和感を抱いていたという。そんな気持ちを、自身からは何も言わずに理解してくれた高倉さんの言葉に、思わず涙が溢れたそうだ。

「涙が止まらなかったです。自分の抱えてきたものを、ふわっと一瞬で理解してくれる人がいるんだって。そう思わせてくれたのは、すごく嬉しかったですね」

(『徹子の部屋』より)