秋田書店「チャンピオンクロス」にて連載中の青春ラブコメ「僕の心のヤバイやつ」は、2023年4月よりTVアニメ第1期が、2024年1月より第2期が放送された。
中二病をこじらせた中学生の市川京太郎は、同じクラスの人気者でモデルとしても活動する美少女・山田杏奈のことを疎ましく思っていた。しかし、ひょんなことから山田と会話を重ねていき、どこか抜けたところがあり突飛な言動をする山田に対して恋心が芽生えていく。
笑いあり涙ありで進展してきた2人の物語が、市川視点でまとめられた総集編となり、おねえこと市川の姉・香菜のライブシーンをはじめ2人の新たな展開も新作パートとして描かれる劇場版「僕の心のヤバイやつ」が、2月13日より公開される。
本記事では、市川役の堀江瞬と山田役の羊宮妃那に行ったインタビューより、アフレコ時のエピソードをお届けする。2人の初々しくも応援したくなる絶妙な芝居がどのようにして生み出されていったのか、その一端を垣間見てほしい。
——総集編として市川と山田の歩みを振り返りながら、お2人の演技の素晴らしさを再認識しました。TVアニメのアフレコ時に意識していたポイントはどんなところだったのでしょうか?
堀江:僕は、決め切らないことを一番大事にしていました。これまでの役者としての経験でもあるのですが、新人の頃は相手のお芝居のことを想定せずに自分の中だけで自己完結して(演技プランを)めちゃめちゃ固めていってしまって。
それが通るときはいいのですが、通らなかったときに全然対応できなかったということを幾度も経験してきたことで、自分の中で決め切らずに現場で皆さんと一緒に作り上げていこうとシフトしてから、すごくやりやすくなったんです。
その妙と言いますか、面白さを「僕ヤバ」の現場では特に感じましたね。一緒に作っていく感じ、その場で生まれる気持ちを大事にしている感じがあって。
羊宮:私も決め切らないことかなぁって思い浮かべていたら、堀江さんがおっしゃってくださって頷いてしまいました。
堀江:あはは(笑)。
羊宮:こういう風に市川からは見えているからというように、微調整しながら現場で擦り合わせていったシーンもあったのですが、私にもその意識がすごくありました。
——ほかにもスタッフの方々から、市川や山田を演じる上での具体的な指示などはあったのでしょうか?
羊宮:杏奈ちゃんはこうだからというよりも、今の杏奈ちゃんはこう思っているというシーンや状況の説明をしてくださって、それを取り入れていった感じですね。
堀江:今思い返しても、こうしてくださいという指示はあまりなくて、キャラクターの軸がブレていない限りは、僕ら2人に限らず役者全体を信用してくださっていた現場だと感じていました。本当に好きなように演じさせていただく感覚が強くて。
羊宮はエキセントリック!?
